知人との会話にて

「知り合いにSCがいて〜」と言われ、わかんなかったので遠慮がちに「えす、しい…?」ときくと「システムエンジニア?」と返された。あ〜、と返答したが、さらっと「ああ、SEね」と返すべきだったのか、それともSEも分からぬ世間知らずと思わせたのが正解だったのかわかりません。
この知り合いというのは私の数少ないママ友、じゃなかった。ママシリなのだが、あ、ママシリならほかにもいるわ。保育園の同じ組の保護者はちゃんと顔見知りで、会えば挨拶と少しの会話はするからな。こういう人たちはみんな知り合いでしょ。私、ママシリ、いっぱいいます! 友だちが少ないゆえに、知り合いがたくさんいるというだけで人気者になったかのような錯覚。
それでSCのママシリは唯一の保育園外のママシリであるのだが、この春から同じ園に入園することになっている。で、入園前に一度会いましょう、という話だったのだが、もともと友達作りが不得手であまりオープンマインドではない私は会話に窮し、気がつくと同じ保育園のほかのご近所さんの話などをしていて今更ながら自己嫌悪。己に話題がないからといってよそさまの話をするというのは最低ではあるまいか。といってもそのよそさまのこともあまりよく知らないので大した話をしたわけではないが。それにしたって、些細な情報だとしても各個々人がお互い知り合いになってから、それぞれがどんな相手か更に知り合えばいい話なので、いずれにしても私が最低であることにはかわりない。
以前子どもがなんだかよく分からない言語を一人でベラベラしゃべっており、夫に向かって「りりちゃん(仮名)よくしゃべるねぇ、りりちゃん(仮名)おしゃクソ? おしゃべりクソ野郎?」と言ったら「りりちゃん(仮名)おしゃクソじゃねぇだろ」と返されたことがあったが、はっきりいってこの母の方がおしゃべりクソ野郎であったなぁ。そんなことを実感した、ある休日の午後の出来事でした。