夫にかまってもらえない

ホアキン・ベラオのクリスマス・パーティに行ってきた。ホアキン・ベラオ自身もスペインから来日。カヴァを飲みピンチョスをつまみ、ホアキンの話を聞いてとても楽しかったのだが、一番印象に残ったのはジュエリーでも食べ物でも飲み物でもない。一番印象に残ったこと。それは若き日のホアキン・ベラオ。現在のホアキンは腹が出てグレーの髪のおじさんで、それはそれで何でだかかっこよさもあるのだが、若き日のホアキンビョルン・アンドレセン似の美少年であったのだ! 現在のホアキンにその面影はない。人って、ここまで変化するものなんだな…。感慨深い初冬の夕べである。
タダで酒飲んで、じゃあ何か購入したか、というとまーったく、なーんにも買わなかった。貯蓄のない身に買えるものなどない。ワーキングプアだよ、ワーキングプア、と口にすると、うちのやつに「稼いだ金を旅行につぎ込んでる人間のことはワーキングプアとは言わないのでは」と意見された。確かに。働いても貧困から抜け出せないのがワーキングプアなら、じゃあ私はただのプアか。そう問うと「知らねえよ」と吐き捨てられた。夫にかまってもらえない。