これから

家を出て成田に向かうのだが、まー気が重い。なんでこんなに気が重いのだろう。だいたい旅行の計画を練っている時が一番楽しくて、実行するのは本当に気が重い。趣味は旅行ではなく旅行の計画だな。妄想派だし。インドア派だし。頑張って「向こうに着いたら楽しいかもしれない。ううん、きっと楽しい」と自己暗示をかけ、一瞬楽しくなりかけたが、実際英語が通じないというのは普段にもまして気が重くなるのも当然というものだろう。しかもさー、キリル文字だぜ。アルファベットと対応させて読めたところで意味が分からん。旅行会話の本をひもとくと『歌舞伎は日本の伝統芸能です』とか書いてあって、そんな台詞を言うシチュエーションになる人はこんな旅行会話集なんか読まないだろう。カタコト、丸暗記の人間が歌舞伎の話をするなんて、どんな状況だよ。あ、いかん。もう出なきゃ。