胃痛でダウン

o-tsukaさん、ありがとうございます。これで人口きかれても答えられます。しかし東京の人口ってすごいなぁ。タシケントは25万人だ、とか自慢されたけど、東京で言ったら市区町村レベルじゃん。
アークという城塞を見ていると、いつの間にか男がそばにきて英語でガイドを始めた。ここにもいたか、自称ガイド。しかし昨日の英語ペラペラ兄ちゃんの「いいガイドは必要だよネ☆」という声がこだまし、結局ヤツにガイドすることを許してしまった。
そしたらこれが結構よかったんだよ。*1だから最初は『1000スムしか払わねぇ』とかたく誓っていたにも関わらず大奮発で3000スムだ。しかし「少ない。あと2000」と乞われて払ってしまった。
や、払ったのは私は構わないんだよ。5000スムって300円くらいだし、それなりに満足したから。しかしだね、言い値を素直に払ったら自称ガイド料の相場が上がって、今後ほかのバックパッカーに迷惑かかるんじゃないかって心配なんだよ。
ということで言い値を払ってしまった自分を戒めるため乗合タクシーに。自称ガイドが教えてくれた、郊外にある観光名所に向かったのだ。ガイドの男は「自分は車を持っているから連れていき、ガイドをしてやる」と言ったが、ガイドの男と車で二人きりになんかなりたくない。いったんバザールまで行き、「一緒にバザールを見て回ろうよ」という男を振りきり、サムサを食べつつバザール前から乗合タクシーに乗車した。この乗合、フロントガラスをよくよく見ると被弾したみたいなひび割れが入っていて、なんだかよく分からないが怖い。次に走行中に何か当たって砕け散ったら、大惨事は免れられないじゃん。
目的地は例のガイドの男いわくネクロポリスだそうで、その言葉につい色めきだって来てしまったのだが、要するにただの墓地だ。それが作られたのが16世紀ということで観光スポットになってるんだろうけど。と、こう書くとちっとも面白くなさそうだけれど、ところがどっこい、面白かったんだよ。人気のなさもよかったのだが、衝撃的だったのは墓地の周りをウロウロ歩き回る野良クジャクだ。あいつら野良として存在するには外見が派手すぎる。サマルカンドの街中で歩道を普通にあるくクジャクと遭遇したときも驚いたが、墓地より街中の方が衝撃度が高いかというと、そんなこともない。要するに檻の中以外にいる場合はみな一律衝撃度が高い。なに、クジャクって。ウズベキスタンが原産? とにかくあんまり驚いたので我を忘れてストーカーのように付け回し激写してしまった。
そんなこんなで午後になり、旧市街に戻って*2観光続行の予定だったのだが、胃痛に耐えかねてダウン。なんかもう、ほんとキツい。全然脂っこくなかったサムサですらだめだった。私は何を食べて生きてゆけばよいのでしょうか。
ホテルで休んでたら雨ふってきたー。雨がふる前に戻ってこられてよかった。出発前の天気予報だと、明日タシケントは雪らしいが、ちゃんと飛行機は飛ぶのでしょうか。帰れなくなっちゃったりして。どうせ足留めされるなら仁川でされたい。韓国料理が好きだ。ブハラにも韓国料理屋はあるのだが、どうも改装中の模様。ローシーズンの今のうちにやるほうがいいもんね。
ローシーズンは、観光客相手の店は閉まっちゃってるね。シャッター商店街か? 土産物屋は今でも十分間に合ってるからどうでもいいのだが、飲食店まで閉まっちゃってるのは困る。といっても開いてたところでどうせ食べられないんだけどさ。あー、胃が痛い。チゲ食べたい。チゲが。チゲを所望する。
胃痛が収まったので外出、軽食をとった。どうしてこう食い意地がはってるんだろうね。大人しくしてりゃいいのに、味わいたい欲求に勝てない。食べたのはマンティ。*3小龍包みたいな感じ。中身は羊肉だけど。スパイスをよくつかうのは肉の臭みを消すためなんだろね。或いはポジティブに考えて、あの肉の味に合うのがスパイスということなのかね。1〜2個なら美味しく食べられる。それ以上になると味に飽きちゃいそうだけど。本当はあの英語ペラペラ兄ちゃんから、各地でプロフは調理法から何から完璧に異なると聞いていたのでプロフを食べたいのだが、サマルカンドのプロフを食べて以来、胃痛が始まったので怖くて食べられない。ていうかマンティもダメだった。今、食後のお茶を飲みつつこれを書いているのだが、俄かに胃に激痛が。あー、胃が痛いよー。なにこれ、なんかバランスとるためこうなった? 食い意地がはる星の元に生まれたからバランスとるため胃弱になった? かわいそうじゃん、私。そんなバランスひどいじゃん。そんなら食い意地はらないようにしてくれればいいじゃん。まーうちの母な
どはそのバランスがないため糖尿病なのだが。おかげさまで私は超健康体。去年から今年初めの微熱騒ぎでかなりしっかり検査したけど大変健康であることが判明したよ。目指すところはピンピンコロリだ。
お会計をすると2500スムと言われた。約150円ね。これがアメリカ人なら6000スムだけど、日本は同じアジアだからアジア価格で2500スムなんだって。なんかちょっと嬉しいね。
本当はこれから別の店でプロフを食べ、ジューイッシュ・セメタリー(墓ばっかだな、今日)に行こうと思ったのだが、胃痛と雨と道の悪さと己の怠惰さにより全部取りやめ。近くの店で甘い物(本当にだいぶ甘い)を買って帰ってきた。明日の朝は7時にはホテルを出ないといけないので、フロントにてタクシーを予約*4しようとすると、10ドルかかると言われた。高いよ。初日のぼったくりロシア美人によるとブハラから駅までだとだいたい5000〜8000スム(約300〜480円)*5と聞いていたので「高いからムリ。この時間、街中に流しのタクシーはいるの?」と聞くと、勝手に8ドルまで値下げしてくれた。ホテルなのに値切れるのか。そういうことなら、と軽く交渉したら7ドルになった。ホテル側のマージン考えたら、まあいい値段か。
さっき食べた菓子はセーフだった。やはり油が合わないのだな。しかし菓子は美味しくなかった。仮にこの国で韓国料理屋に行ったとして、しかし調理に使う油はウズベク料理と同じだろうからやはりアウトだろう。果たして油を使わない料理など存在するのであろうか。ロンリープラネットによると、プロフを作ったときの鍋に残った油は男のリビドーを大いに刺激するらしいが、私の場合リビドーじゃなく胃袋が刺激されて死ぬ思いだ。胃袋の発情期? なにに発情してんだよ。食べ物? だから食い意地がはってるのか。じゃあ私の胃袋、通年で発情期じゃん。…人間だからか? 人間だもの。ちょっと書いてみたかっただけ。みつをのことはよく知りません。
やっぱり菓子もアウトでした。いーがーいーたーいー。

*1:シルクロードキャラバンサライが40キロごとにあったのは、駱駝が1日に歩ける距離が40キロだからだ、とか。あとはどの場所で王様が何をし、家臣はどう振る舞ったか、とか。途中何度も「ダイナソー」と言うので何のことかと思ったら、「ダイナスティー」の事だった。

*2:このクジャクネクロポリスが本当に外れにあって、前の道を通る車は1分に1台くらい。タクシーなんか通らないし、よく一人できたよ、こんなとこ。おかげで間違って乗合じゃない普通のバンをヒッチハイクしかけて、運転してる兄ちゃんにチガウヨ!みたいな事をいわれた。

*3:絶対マンティの語源は中国語だと思う。

*4:乗合で行きたいところだが、朝7時だとまだ夜が明けておらず、暗がりの中、乗合を探すのはさすがにイヤだったので。明日も雨かもしれないし。

*5:現地人価格だともうちょっと安いそうだが、外国人だとある程度の値段以下にはならないらしい。