今まで身につけた無駄知識が役立つ職場

ある筋では死んでいると思われていたようですが、しぶとく生きてます。主食ウィダーイン状態は脱し、通常通りカレーを食う日々。時々カレーが胃袋に収まると、そのあたりで不穏な気配がすることがあってビビるのですが、今のところ救急車および点滴は免れてます*1。今夜も無論、カレーである。ちなみに日記の更新が滞っていたのは暑さゆえに気力減退していたからで、ウィダーインのエナジーじゃキーボードたたけない、などという話ではござんせん。昨日、今日はあんまり暑くないからなぁ。日記書こうって気にもなるというもの。
今の仕事の話である。これまで校正やってきたなかで、一番楽しい仕事である。いや、校正作業という点ではさほどやりがいがないのだが、読む中身がね。百科事典の校正なんでね。こんなに楽しいものはない。そして! なんと私が学生時代に学んだものが人生で初めて仕事の役に立ったのである。宇宙関係の項目でさー、γ線バーストって出てきたさ。私の修士論文γ線バーストである。こんなに直接的にこの知識が、こんな、まるで経済効果ゼロの知識が仕事の役に立ったことが、これまであったか? いやない。わー、物理勉強しててよかったー。初めて役立った! しかもこういう内容だと担当編集者もなかなか理解するのが難しいので、私のこの、物理学専攻出身としては大したことのない知識ですらとても有難がられたのである。別の項目ではイタリア語の単語が出てきたりしてさ。原稿そのものにスペルミスを発見したりしてさ。また役に立ったじゃん。わー、イタリア語勉強しててよかったー。しかしこの職場を離れたらこれらの知識は再び、何の役にも立たないままうもれてゆくのであろう。あー、ずっとここで働きたい! と思うのであるが、そもそも8月中旬までの期間限定であり、かつどんな職場でも長く働けばその環境に慣れ、そして飽き、やめたい、と口走るに決まっているのである。終わりが見えている関係のほうが幸せ、ってこともあるのよ。
無駄知識が役に立つ以外にもこの仕事の面白みはあって、それは『無駄知識をさらに増やせる』という点に尽きる。それについてここに書きたい気もするが、面倒くさいのでまた今度。また今度、と書いて後日ちゃんと書いたためしはないが。

*1:過去にカレー、麻婆豆腐で2度、救急車と点滴を経験。刺激物はよくないらしい。