ローマ人の物語13 ユリウス・カエサルルビコン以後(下)

塩野七生著 新潮文庫 \460 ISBN:4101181632
キケロ最高だ!「品位を欠く個人攻撃はキケロの得意としたところ」だって!!私のような凡人には決して真似できないね。ほら、だって中途半端なプライドが邪魔しちゃうからさ。クレメンティアとか言ってカエサルみたいに徹することなんかできないくせに、自分を無様に見せるようなこの「品位を欠く個人攻撃」もできないのだ。ほんと中途半端。だからダメなんだなぁ。
ところで私は目的のために手段を選ばない人間というのは嫌いではない。そういう人間と仲良くしたいかどうかは別として。スッラのやったことも肯定する気は全く無いけれど、首尾一貫した態度をとる人間のことを憎むことはできない気がする。オクタヴィアヌスも、アントニウスの遺言状を公開したりして人間としては相当ひどいと思うんだけど、そんなことをいちいち気にしていたら大事は成せないのではないかね。偽善かぁ〜。