夜霧の恋人たち(1968)

アントワーヌ・ドワネルものである。むか〜し、かれこれ8〜9年前にユーロスペースか今はなき六本木のシネ・ヴィヴァンのどちらかで見た覚えがある。あの頃はこのシリーズに熱中したものだった。ファビエンヌ・タバールを演じていた女優の手の中のバックストラップの靴が矢鱈と素敵に見えたものであった。あの時代のファッション、いいよなぁ。
初めて見たときの記憶では、上にも書いたバックストラップの靴以外には、尾行調査中に作業に飽きたドワネルが退屈しのぎに彼女に電話をかけるシーンと、鏡に向かって「ファビエンヌ・タバール」「クリスティーヌ・ダルボン」「アントワーヌ・ドワネル」とそれぞれ何回も何回も繰り返すシーンだ。で、今日見てみてもやっぱりこの二つのシーンはおかしいと思う。だから好きなんだけど。でもこれらのシーン以上に、改めて見ると全体的にドワネルのダメっぽさがあらわれていてそこが良い。どうでもいいけど私は映画の感想述べるの下手だな。兎に角トリュフォーは好きだ。そしてこの作品に使われていたシャルル・トレネの曲も大好きだ。以上。