希望のマッキントッシュ

山川健一著 \600(古本まつりで) 太田出版 ISBN:4872238138
夏ごろに昔付き合っていた人から久しぶりに電話を貰い、久闊を叙するほどではなかったが適当に話をしてお茶を濁していたのだけれど、そのときに彼がウィンドウズからマックに変えたと聞いてめちゃくちゃ驚いた。もともと彼はUNIXユーザーだったのだが、私と付き合っていた頃はIBMのthink padを普通に使っていた。さしてマックに対して知識の無かった私は何故敢えてウインドウズからマックにかえたのかと驚きを前面に打ち出して質問したのだけれど、OSXからはマックはUNIXベースになったので完全にUNIXとして使えるのだ、という返答であった。これは私にとっても魅力である。学生時代たいした使い方をしていたわけではないが私はUNIXを使っていた。これが一度使うとなかなか良いのだ。そしてウィンドウズがいやに煩わしくなる。まずマウス使うのがうざったい。それにウィンドウズ使ってるよりUNIXの方がオタクっぽくてよいではないか。同じ理由で私はwordを使うのを拒否というかそもそもインストールすらしておらず、文書を作るときは専らtexである。彼の話を聞いて今まで見向きもしなかったマックに俄然興味がわいてきた。それにデザインだって可愛いではないか、マックは。しかしそれだけの理由で鞍替えをするのは軽佻浮薄というものであろう。もっと魅力を知ってからにしたい。
そんなときに見つけたのがこの本である。正直言ってこの著者の文体は私の好みではない。しかし彼が如何にマックを偏愛しているかはよく分かったし、その理由ももっともらしく思えた。乗せられ易い私はもうウィンドウズなんか使ってる自分がバカみたいに思えてきたくらいだ。よし、買ってしまおうか。とりあえずiBookか。しかしそんな金が私のどこにあるのだ。つい先だっても所持金のあまりの少なさに私よりも稼ぎが少ないと予測される人にすらおごられたくらいではないか。でもお金なんかなんとでもなっちゃう気がするんだよなぁ、なぜか。カエサルか、私は。いやいや借金無いから奴よりはましか。