絶対的なものに憧れる

いつぞやphlebasさんの日記に「確かなことなど何も無い」と書かれていたように記憶しているが、全く同感である。私に言わせれば大抵人が「絶対!」と感じているものは論理に裏付けられたものなどではなく思い込みによるものである。それを自覚せずにいられるのはその人がガウス分布の頂点近傍の人間で、自分と他人に違いがあることに気づきにくい状況に置かれているからだと思う。しかし考えれば考えるほど絶対と言えることなんかないよな。自分の中で閉じている事象については絶対と言えることがあるかもしれない(例:私はイチゴが絶対好き)が、それだってよく考えると怪しい。cogito ergo sum. とかいってほんとかよ。私は自分が理解できないような状況に陥ると自己の存在の認識が危うくなるぞ。それで眩暈がする。
ありえないから有難いのか、絶対的なものに憧れてしまう気持ちが私の中にはある。高校時代にイデア論に猛烈な美しさを感じてしまったのも根っこはここにある気がする。数学が好きだったのもまた然り。しかし実際に理論物理なんかやっちゃうと簡単に「絶対だから美しい」とか言えなくなっちゃうけど。この世に存在するのは絶対性ではなく確からしさだから。もうちょっとこの「絶対」について考えたいんだけど全然まとまらないのでとりあえず思ってること書いてみた。だから全然結論無し。ついでに書くと小学生の頃の私の関心の中心にあったのは「無限」だ。なんなんだよ、無限って。全然意味わからない。