本気さが欲しい

美人弁護士とランチ。恵比寿の住宅街にある穴場的なイタリアンの店に向かう道すがら美人弁護士が唐突に、何の前ぶれもなく妖怪垢舐めのモノマネを始めたので言葉を失い精神的に石化。すぐに止めてくれたのでこちらも石から人間に戻れたが。昼食後トシ・ヨロイヅカへ。有名な店なのは承知の上だったが、まさかあんな行列になっているとは思わなんだ。我々の前に並んでいたのは4〜5人の男性グループ(平均年齢推定40歳)。こういう人々を見ると気安くケーキ屋に行ってはいけないな、と自己を戒めてしまう。この人たちくらい本気でケーキに向き合わなくてはならないのだ、と。彼らの本気さの前で若干自己の存在を恥じつつもケーキを購入し、謎のオブジェが多々ある公園で桜を見ながらケーキを食べた。
ところで私は予てからジョジョを読みたいと思っており、昨年末に無料でジョジョを読めるサイトをsaanさんから教えていただいたにも関わらず、読まないうちにサイト閉鎖。やはり私もちゃんと単行本を購入し、自室にジョジョタワー*1を建設しなくてはならないかと思っていた矢先、この美人弁護士が漫画好きであることを思い出し、恐る恐る「ジョジョって知ってる?」と切り出してみた。そうしたら私すっかり忘れてたんだけどこの人、ジャンプリーダーだったんだわ。しかも小学校1年のときから。ジョジョなんか連載初回からずっと読んでるって。知ってるどころか「いまあれすごいことになってるよね?」だってさ。こちらがついていけませんでした。
その後美人弁護士と別れて新宿へ。チェコアニメ映画祭の初日である。チェコアニメいいね。こういうの見るとチェコ語に対するモチベーションも高まると言うものだ。高まるだけで全然勉強しないけど。映画祭、初日のであり映画の日で誰が鑑賞しても1000円という良き日でありながら客席が半分くらいしか埋まってないので心配になってしまった。認知度低いんですかねぇ。
そうそう、今日の日記のタイトルの「本気さ」ですが、午前中に王様のブランチ見てて思ったんですよ。ていうか今日に限らずあの番組の食コーナー見たときはいつも思うんだけど。あれに出てる女の子たち、何食べても反応が同じ。皆「ん〜!」って甲高い声だしてさ。今気づいたけどこうやって活字で「ん〜!」って書くとパッション屋良みたいだな。そんな話しはどうでも良いのだがブランチの女の子たちである。おまえら味わうことより自分をどう演出するかってことしか考えてないだろ、というあの反応。もっと本気で味わえ。料理と料理人に対して申し訳ないと思わないのか。食べるという事にきちんと向き合ってほしい。食べ物に対する本気さが足りない。ああいう連中に物を食べさせるより、今日トシ・ヨロイヅカでみたあの男の人たちに食べさせたほうがずっといいよ。あの人たち本気だもん。ブランチを見ている大多数はそんな本気さを求めていないのだろうがね。

*1:ジョジョの単行本を積むことによって形成される塔のこと