淋しいと死ぬもの

今日という日は私にとって最初から存在しなかったことと同義になってしまったのですね。無職状態に8ヶ月のブランクがあったにもかかわらず今月の2週目には既に本来の調子を取り戻した私は、何をしたのか記憶がないまま毎日が過ぎてゆくのですが、本日は久しぶりに頭を使ったのです。マイミクさんの日記のコメント欄で、外国で暮らす日本人がアイデンティティクライシスに陥ったときに愛国心に回帰するのは素朴すぎやしないか、という話があり、それについてレスを返すべく文章を練っていたのです。ともすると無駄に長くなりがちな私の文章であるので、エディタで推敲し、冗長な部分を要約し、あとはこれを載せるだけ、という段になって慢心したというかなんというか、載せるのは後でいいや、と先送りしたのが間違いの元でした。というか書き終わったのならさっさと載せればいいのにどうして後回しにするかね。それで暫し(8時間くらいか、暫しじゃないな、この長さ)PCをそのままほったらかしにし、昼寝したりネコと遊んだりおやつを食べたりし、夕食ならびに入浴を済ませてからさて、さっき書いたものをコメント欄に載せるかね、とPCに向かったら。
PC死んでんの。
確実に起動状態のはずなのにどのキーを押してもうんともすんともいわないの。このまま再起不能だったら鋭意編集中の雑誌「ほねぬき」はどうなっちゃうの!? 非常に焦りました。いや、もうこのPCが大分危険な状態なのは自覚してたので必要なデータはすべて外付けHDDに保存してあるから無事なんだけれど、でもPCなかったら作業できないじゃん。そして無職の私に新しいPCを今すぐ購入する財力などないのです。自分が今、かなり動揺していることを認識してしまったらパニックになってしまうかもしれないので、動揺している事実から目をそらして気づかなかったふりをし、とりあえず電源を落とし、もう一回電源入れなおしたら無事起動したので一安心。涙が出るかと思った。ほっとしたところで思わず悲鳴。さっき練った文章、保存してなかった! すべてが無に帰した! 今日私が行ったことといったら例の、文章を練ること(実働30分)だったのに。その事実を証明するものが消失した今、私は今日一日何もしなかったことになってしまったのです。今日なんて、最初からなかったのと同じじゃん…。無論、再びその文章を書き起こす気力などない。…あとはすべて明日考えよう。そうやってまた問題を先送りにしたのでした。
PCもほったらかしにしてしまうと死ぬものなのですね。「淋しいと死んじゃう動物もいるんだよ!」、そんな台詞が脳裏を過ぎりました。ところで今、私はこの日記を椅子に座って机に向かって書いているのですが、そんな状況なのにいったい何故。足が痺れてきました。痺れる余地など、どこにあるというのか。体の機能が明らかにおかしい。死にかけてるのか? 淋しくなくても死んじゃう動物もいるのかもしれません。