読みたい方にお分けいたします。

仏滅のゴンドラ ほねぬき

文学フリマ。今までの人生で一度たりとも同人誌的活動をしたことのなかった我々ですが、三十歳にして初めて、スタートを切りました。今後継続するか分かんないけど。id:phlebasさんが冊子を販売された際にはブログ読者がいらっしゃったとのことで、ひょっとして私の日記読んでる人も来ちゃうかも!? と淡い期待を抱いておりましたら、id:Thornさんが来てくださいました。いや〜、吃驚。ありがとうございます。おやつまで頂いちゃって。そして小説現代まで頂いちゃって。Thornさんは我々の冊子がかなり好調な売れ行きだったと思われたのではないかと思いますが、Thornさんが私たちのブースにいらした間だけ、異様に売れたのですよ。午前中などは閑古鳥が鳴くというか、一見すると我々のブース前に大勢の人がいるように見えるけれど実際には隣のサークルの関係者が我々のブースの前にまで溢れかえっていたに過ぎず、オイ、俺たちの本が売れねぇじゃねぇか、営業妨害する気かぁ? などと毒づく筈もなく、いやぁね、早くどいてくれないかしらん、などと思っていただけでしたが。
始まって早々にid:oberonさんもいらっしゃって、ほんとありがとうございます。こちらから「ほねぬき」持参、胸には大々的に「定価 三百円」と書かれたカードを下げてご挨拶に伺おうと思っていたのですが、というのは無論本気ではございません。そんな押し付けがましい販売はできるはずがないのです。事実、今日は私も同士ちるさんも積極セールスなどまったくできず(というかやる気がなく)、近寄りそうな人には内心、手にとって見てくれないかなぁと思いつつその人に焦点をあわせないようにして様子を探り、見本を手に取ろうとする人には小声で「よかったらどうぞ」と声をかけるのがやっと、という様子。本当のことを言うと「よかったらどうぞ」すら滅多に口に出すことは出来ず、殆どは軽く会釈する程度のアピールしか出来なかったのだが。それでも完売したのでよかったのです。販売部数は23部なので少ないけど。うち、知り合いによる購入は4冊。残りの19冊を購入されたアナタ! 実にお目が高い。きっとこれから良い事が起きますよ。
こういう形式で販売すると、どういう人が買っていったかつぶさに確認できるので楽しいですね。老齢の男性がかなり上機嫌な様子で「ほねぬき」を手にし、あれやこれやと質問攻め。「なんでほねぬきって名まえなの?」って、そんなこと聞かれるなんて思ってもみなかったぜ。「これは今までも出してたの?」いや今回が初めてです。「じゃあ次が出るかは君たちの頑張り次第って事だな!」まさしくその通りで。本質を見抜いたその老齢の男性は「ほねぬき」がお気に召したようで1冊購入されていったのですが、2時間くらいしてから再訪され、奥付を指差しながら「バックナンバーは小社へって書いてあるけど、こんな住所ないじゃないか!」と突っ込まれました。印象深い出来事は多々あったのですが、現在Googleで「仏滅のゴンドラ ほねぬき」で検索するとこの日記が当然ながらヒットしてしまうので差し控えます。素性を知られないように「ほねぬき」本誌には我々を特定できるような情報は一切載っていないのです。
とまれ用意した冊子は完売、残っているのは無果さんにお送りする分の1冊のみ、という状態なので、若干ですが二刷を出すことに決定。…いや、さらに売ってやろうってわけじゃなくって、個人的に進呈したい方の分を作るだけなんですけど。ということでもし万が一読んでみたい方がいらっしゃいましたら、お申し付けください。ついでに受注生産する予定です。