リズム万作

前々から気になっていたNHK3ヶ月トピック英会話「ジュークボックス英会話」を見てみた。なんで気になっていたかというとマーティ・フリードマンが出てるからなんだけど。マーティ・フリードマンって、相川七瀬のファンだったんですってね。そんな彼からは、僅かにデーヴ・スペクターと同じ匂いがした。
外国人が日本語で面白いことを言うのは本当に難しいことだなぁとパックン(フルネーム知らない)などを見ていると常に感じることですが、それはマーティ・フリードマンを見ても同じで、私にとって彼が一番面白く見えたのは、彼が日本語をしゃべっているのを初めて見た、タモリ倶楽部に出演したときのことでした。うわぁ、メガデスの元ギタリストなのに日本語めちゃくちゃ喋ってるよ、と。吃驚したが故の面白さか。外国人による日本語での面白さというのは上滑り感が拭い去れないものなのですね。しかしデーヴ・スペクターくらいまでいくともう、何かをやや超越したような感じすらします。
ということで期待していたマーティ・フリードマンはさほど面白くなかったのだけれど、予想外だったのはこの番組の講師の佐藤良明。吃驚した。昨日私が見たのはデヴィッド・ボウイの「Heroes」の歌詞解説の回だったのだけれど、これについて語るときに何度か「ヤバい」という語を使用しており、それが妙に引っかかるというか、この時点では彼が掘り下げると面白い人なのかそれとも単に若者におもねるような言葉遣いをしているだけで本質的には堅い人物なのか判断できなかった。しかし番組の最後の方でリズム万作とか言い出して英語のリズムのコツを指導しはじめ、なぜか白衣を着て挙動不審。番組の生徒役の女の子に冷たく突っ込まれたりしていた。あれ吃驚。ほんとすごい。歌詞からピックアップしたフレーズをリズミカルに発音するコツとしてそのフレーズを、正確にはなんと言っていたか忘れたが「ククッピドゥ」みたいな、まるで関根勤の真似するところの水森亜土のような喋りで発音していた。このコツ自体は意味のあるものだろうと思うのだが、それを伝えるのになぜ「リズム万作」などと名乗る必要があったのだろうか。そう演じることをNHKから求められたのだろうか。そうでなかったとしたら、自らあのような挙動と衣装のアイディアを出し、積極的にそのようなコーナーを作ることを望んだのだろうか。
リズム万作から目が離せない。