徹子に勝てるキャラ

というのは、この世には存在しないのかもしれませんね。昨日のゲストは久本雅美だったのだが、彼女の口から飛び出す言葉は「ええ」「はい」「ええ」といったもんでほぼ相槌のみ。徹子喋り捲り。本日のゲストは稲垣吾郎。徹子がビストロSMAPに出演した際に、1回目は木村・草なぎペアに、2回目は香取・草なぎペアにキスをしたと言い「考えたらあなたにはまだ一度もキスしたことがないんだわ!」っておいおい、何を言い出すんだ、よもやこの場でキスを迫るわけではあるまいね? とやや戦慄したのだが、それに対して稲垣は「じゃあ今度また来て、それでキスしてください」と巧くかわしていた。昨日に比べると今日のほうがちゃんとゲストと会話が出来ていたようだが、それでも自分がふった話に対してゲストが喋っている途中で前触れもなく話を変えていたのが目に付いた。さっきなんか世界水泳かなんかの話をしている最中にいきなり「あなた堀越通ってたときにいじめられて、1学年下の草なぎさんに助けてもらったんでしょ?」と。稲垣やや困惑。「いじめというか、電車なんかに乗っていると『おまえSMAPだろう』と絡まれることがあって…」と。『おまえSMAPだろう』は、大変だなぁ。そんなこと言われてもなぁ。気の毒に。
電車の中といえば先週、中央本線で中津川から松本方面に向かう電車の中でジャネット・ウィンターソンを読んでいたら、それが洋書だったためか目の前に座っていた高校生の女子に「ホラ、あれ」とやられたのが軽くショックで忘れられません。地方と東京の差なんてないでしょ、テレビだってあるしネットで何だって情報は手に入るだろうし、と思っていた私ですが、その中央本線の車窓からの景色*1を目にして「この環境、東京と地方が同じであるはずがない*2、違いは確実に存在するのだ、私は間違っていた」とカルチャーショックをうけていたところにとどめのような「ホラ、あれ」。あまりにも予想外の反応*3に吃驚しすぎてショックを受けてしまったのだろう。名古屋日帰り旅行からほぼ10日。日ごとにあの旅行の印象は薄れてゆき、最後に残ったのはこの一件だけであった。あれは本当に吃驚した。
徹子の話をするはずがいつのまにか自分の話に。ちなみに徹子に勝てるキャラだった方はもう霊界に行かれてしまったあの方だったようで。この回の放送、見たかったなぁ。10月だから無職だったはずなのに、私は一体何をしていたのだろう。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091161496787.html

*1:雪をかぶった山しかなかった。なぜそこに電車が通っているのか不思議になるくらい人家がなかった。

*2:あんたの住んでるところだって田舎だろう、と私んちの住所を知っている人からは言われそうだが、東京の田舎と地方の田舎とでは本気度合いが全然違う。

*3:というかそもそも電車に乗り合わせた人から自分の読んでいる本に対して何らかの反応があるなどとは予期していない。