本を売り払う

中学・高校時代に購入し、いい加減もう読み返すこともないだろ、趣味も変わったし、といった本や漫画をまとめて黄色い本屋に売り払った。87冊くらいかな。それでも蔵書の全体量を考えたら焼け石に水なのだけれど。あー、片付かない。ほんとに部屋が片付かない。なんでだ? あんなにドラスティックに物を処分してんのに。ちなみに売り払った87冊は値段がつかない物もあったのだが、1600円程度にはなった。そのお金で文庫とハードカバー、それぞれ数冊購入。…バカじゃないの? 私。部屋のスペースあける為に本を売ったというのに。なんで本買っちゃってんのさ。
ちょっと前に斎藤美奈子の『文壇アイドル論』を読み、それで田中康夫『なんとなくクリスタル』に興味を持ったので、今度黄色い本屋で100円で発見したら試みに買ってみよう、と思っていたのだけれど、いざそれを発見して購入する段階になるといささか恥ずかしい。『なんとなくクリスタル』だって。私が。イヤ別にフツーに田中康夫ファンなわけじゃないですから、と誰に対する弁解かよく分からんことを心の中でひとりごち、思春期の男子がエロ本をまじめな本の間にはさんで買うように(といってもそんな人をリアルに見たことはないが*1)『なんクリ』を上野千鶴子ではさんで購入。上野千鶴子ではさむってのも、よく考えると微妙に恥ずかしい。私の意識の中では上野千鶴子が「エロを相殺するまじめな本」として位置づけられてるみたいじゃん。イヤこれもフツーに読みたかっただけで、そんなつもりはなかったですから、とさらに弁解。自意識がつらい。

*1:官能小説を岩波新書の棚の前でオドオドしながら立ち読みする中学生男子なら目撃したことがある。