ガスカチット困惑

えー、今日は、何したんだっけ。もう思い出せない。掃除はした。2部屋のうち荷物を1部屋に押し込むことには成功した。あとはその1部屋をどうにかするだけだ。かなり思い切っていろんなものを処分しているんだけれど、それでも散らかってるってどういうことだ。涸れることのない泉のようね、まるで。ゴミの湧き出る泉。いやいや、捨てると決断するまではゴミではないのだけれどね、古い雑誌とか。思いがけず2003年頃のan anの、部屋の片付け特集を発掘して思わず見入り、そしてその片付ける技術は現状に反映することなく「新居で実践しよう」と思ったり。
それからあれだ。ベルばらの愛蔵版、全2巻が出てきた。そして何故か2巻の帯が1巻に、1巻の帯が2巻に付け替えられていた。誰がこんなことしたんだよ。意味分かんない。嫌がらせか。そしてさらに発掘は続き、10代の終わりの頃の日記を発見して、その頃の苦悩が綴られているのをみて思わず涙した。これが他人の日記なら「けっ、青くせー」と思うところであろうが、いかんせん自身の体験なのでその頃の苦しみがまざまざと蘇ったりしたもんで。それなりに多感な10代を過ごしていたようだ。
そうだ。修論発表の際のトラペが出てきた。トランスペアレンシー。ほんとに私もいい加減しつこい性格してるよな。それをとっておいてどうする。そう思いつつも今回も処分することはできなかったのだが。あとは修論で引用した論文の類いとか、学生時代のノートとか。なんだか難解な数式が多々書かれていて、とても自分が勉強した内容とは思えない。よくこんな研究していたものだ、と他人事のように感心。
それから、今度の引越先はガステーブルが必要となるのだが、ガステーブルにはそれなりにこだわりがあり、そのこだわりとは『ガラストップで汁受のないもの』といったことなのだけれど、この条件を満たすガステーブルはなかなかに高価だ。普通のガステーブルより大分高い。少しでも安い物はないかとネットで探して、見つけることはできたのだけれど、注文の段階で分からんこと続出。まず、引越先のガス種が分からなかった(しかしこれは解決した。ガス会社ごとに決まっているらしい)。そしてガスホースとガスバンドを選べといわれるのだがどんな長さが適切なのか皆目分からん。そして一番よく分からんのは『ガスカチット』とかいう器具。以前、初めて一人暮らしをする際にテレビを購入し、配送の際に設置を頼むと追加料金がかかるというので、私を誰だと思っているの? 理系よ、と内心ひとりごち、そんな家電の設置ごときにたじろぐ私ではない、自力でやる、と意気込んだ結果アンテナケーブルのタイプを間違って無駄金を使うはめになったことがある。よってそれを教訓とした私は『ガスカチット』に関して見切り発車することは避けるべきであると判断し、しかし『ガスカチット』について、じゃあ誰に聞けばいいのさ、と途方に暮れているのが現状である。ガステーブル買えない。今度の土曜日引越なのに。ガステーブルがなければお茶も入れられないじゃない。全て外食で済ます? そんな無駄にエンゲル係数の高いこと、できるわけない!! どうしたらいいの!? …ダブルだれ飽きてきちゃった。もういいよ、ダブルだれは。
そしてガステーブル問題から目をそらした私は次にテレビ台と机で手頃なのがないか探しはじめたのだが、そんなものを買うお金がどこにあるのだろうか。そもそもテレビだってないのに(以前一人暮らししていた際に使っていたテレビは両親の寝室用のテレビが壊れたのを機に奪われた)。で、問題から目をそらすどころか益々現実逃避をしはじめ、オメガのシーマスターが欲しいなぁ、ここ数年めっきり時計を買わなくなったし、などと夢想。机を買う財力をもたない者にシーマスターなどを買うゆとりなどない、ということはあまりにも自明である。やってることがほんとに無駄じゃん。時間もったいないじゃん。寝た方がマシじゃん。…でももう生活が夜型に狂いはじめちゃったんだよな。昨夜は午前2時を過ぎてからオレンジババロアを作成。もう、どうにもなりません。