パーカーさん、オクレールさん(仮名)

私はいったいいつから朝食に小倉トーストを食べるような人間になってしまったのだろうか。いやね、名古屋的喫茶店のモーニングで食べるのなら良いのですよ。フルタイムモーニング喫茶リヨンにも小倉トーストはあったしね。何がおかしいって、あんことクリームを買ってきて自宅で作って食べたという事実がおかしい。そこまでか。そこまで名古屋に憧れてるか。しかし名古屋の人だって朝食に自分の家で小倉トーストを食べているとは思えないが。朝から重いなぁ。胃弱なのに。トースト+アンコ+生クリーム。重すぎる。男気モーニング自宅編、実践中。
昨日に引き続き面白い求人広告を見た。24時間営業のドラッグストアの求人で、昼間の時間帯、夕方から夜半過ぎの時間帯、深夜から明け方の時間帯に分けて募集があったのだけれど、注記に『☆24:00〜翌9:00は釣りに興味のある方大歓迎』とあった。なぜ。夜中限定で釣り道具の販売でも行っているとでも? ドラッグストアなのに? まさかね。私の予想、深夜担当の正社員が釣りマニアと見た。本気でそう思っているというよりは、そうだったら面白いな、そんな個人的な趣味を反映させた求人広告だったら、本当に面白いな、と思っただけ。
話は二転三転して、また全然違う話。職場にすごい美人がいると思ったらハーフだったらしく、ネームプレートには『オクレール(仮名)』とあった。話し声のトーンだけだと日本人としか思えない口調なのに電話に出ると『はい、オクレール(仮名)です』と名乗っている。これを聞いてパーカーさんのことを思い出してしまった。
昔、編集をしていたときに仕事で縁があった人の名前がパーカーさんと言ったのだけれど、電話でしかコミュニケーションをとった事のない私は最初、彼の名を聞き間違ったのか、それとも本当にパーカーなのかわからずかなり動揺した事がある。島国根性だな。日本人の名字と言ったら音を聞いただけでも漢字が浮かんでくるような名前しか考えられない、思い込みによる柔軟性のなさよ。ツルネン・マルテイさんだって日本人だというのに。だって、な〜んか疲れきった、新橋のガード下でくだ巻いているのが似合いそうな声の男性にはパーカーなどという名字は予想外も甚だしかったのだよ。
きっと電話に日本語ネイティブの発音で『オクレール(仮名)です』と出られた人や、『オクレール(仮名)と申しますが、○○さんはいらっしゃいますか?』と電話をかけられた相手も、私がパーカーさんに『パーカーです』と名乗られた時のような衝撃を覚えているに違いあるまい。だからどうって話でもないのだけど、仕事中に『オクレール(仮名)です』とやってるのを聞くたびに、電話の相手はさぞかし動揺しているだろうな、と思ったりすると、電話の向こうの顔も名前も知らない相手の狼狽えた顔が目に浮かぶようでちょっとおかしみをさそう。ほんとにどうでもよい話だが。