クオ・ヴァディス? クオ・ヴァディス??

昨日の夕方、道を歩いていると道ばたに可愛い黒ネコちゃんが。警戒しつつキョロキョロして、どこかに移動しようとしている様子。『クオ・ヴァディス? クオ・ヴァディス??』と声をかけたが完全無視で、というか近くにいる自転車に乗ったおじさんをいかにやり過ごすのか考えているようであった。黒ネコちゃんの存在に気づかぬおじさんをうまくかわして脇をすり抜けたのを見て、一緒に歩いていた夫に「えらいねぇ、ちゃんと自転車に注意して。でも自転車ばかり気にしていると別の方向から車が近づいてきているのに気づかないかもしれないから危ないよ、って今度黒ネコちゃんに会ったら教えてあげてね」と言ったら「分かった」と言われた。適当だなぁ。受け流しているのだな、この私を。
「そんなの嘘でしょう。子ども適当に相手してるみたいな感じで私の事も相手してるんでしょう、ひどい人だ」
「そんなことないよ、ちゃんと言ってあげるよ、覚えてたら」
「それ見たことか! もしあのネコちゃんに会っても教えてあげてなかったとして、私がそれを詰ったりしたら“ああ、忘れてた”とか言えばいいと思って、はなから守る気ないのに教えてあげるって約束したんでしょ、汚い大人だ、アンタは」
「教えてあげる気は本当にあるけれど忘れちゃってたらどうしようもないでしょ」
「ホラまた適当。教えてあげる気があるとか言って適当。いい大人がネコに話しかけたりしてたら気持ち悪いじゃん。へんな人だと思われちゃうじゃん。なのにほんとに教えてあげる気あるのかよ。それにそもそもどうやってあの黒ネコちゃんだと見分けるんだよ。人違いかもしれないじゃん。だからアンタって人はいい加減なんだよ」
「じゃあどうすればいいの」
という経緯で人を困らせて遊んだ。からみ癖が治らない今日この頃。