たびちゃんよ

数ヶ月ぶりに愛猫と再会した昨夜、たびちゃんはもう、私がいなくても全然平気なようであった。寂しいよ、たびちゃんよ。
今朝、インドへと旅立つ父を見送るために割と早起きして朝食をともにしたのだが、別に早起きしたところで眠くとも何ともなかったのに両親から口々に『ご飯食べたらもう一度寝なさいよ』と言われた。あれだな、そもそもが私の人間性を怠惰なものであると決めつけていたのだろうな。眠いかどうかも聞かず、顔つきも眠そうかどうかチラリとも見ずに『寝なさいよ』だって。なめてんな、オレのことを。でもあんまり何度も勧められるので期待を裏切ってはかわいそうなのでもう一度就寝。
寝付く前に自分の腹部の状況から雪隠に行かねばならないということには気づいていた私であったが、面倒臭さ故にその生理的欲求には目をつぶって気づかないフリをして再び眠りについた。そしたら雪隠に行くもボタンが外せず、デニムが脱げずに苦心するという夢を見て、結局それで目が覚めた。あのときあれでボタンが外せていたらきっと大惨事であっただろうが、無意識下でも恥ずべき状況を回避できたとは、流石三十路の精神力である。しかし尾籠な話だな。