ゴキブリ炊飯器投身自殺事件

ゴキブリが自ら炊飯器に飛び込み、ごはんに炊き込まれたというお話。私の家で起きた事件じゃなくて、知人の家で起きたんだけどね。ウチ炊飯器ないし。怖いよなー、ごはんが炊けたと思って蓋を空けたら艶やかに真っ白に炊き込まれたごはんの上に黒光りするアイツが成仏してんだぜ。その人は勿論その炊飯器を処分したそうです。しばらくトラウマになりそうだ。ただ、不幸中の幸いと言えるのは、ゴキブリがちゃんとごはんの上に出てた事だな。底の方にいてその存在に気づかず、途中までごはんを食べたところで自身がそれまで食べていたのがゴキブリ炊き込みごはんだと知るのは恐怖だ。死んだ方がマシだ。
ゴキブリ関係の話を最近は収集しているのだけれど、別の人に聞いたら『素手でゴキブリを触った事がある』と。どういう事かと思ったらこんな話。部屋の電気をつけようとしたらスイッチの位置にアイツがいて、そうとは知らずに素手で押さえつけてしまったというのだ。悲鳴をあげつつその人はお兄さんに退治を依頼し、頼まれたお兄さんが壁を這うアイツをしたたかに殴りつけようとしたその瞬間である。猛然とアイツが飛来してお兄さんの額に着地。お兄さんはそのままの姿勢で後ろに倒れ、心に傷を負ったのかそのまま戦線離脱。結局第一発見者が自ら退治し、お兄さんはというとしばらく落ち込んで、その日はお風呂がだいぶ長かったそうだ。知能なんてものは殆ど持ち合わせていない筈の連中なのに、どうだろう、この振る舞い。どうやったら効果的に人間に嫌がらせをできるか熟知しているかのようだ。本当に最低だ。
更に別の人に聞いた話。夜中に布団から少し足を出して寝ていると、どうも足がむずむずするので布団の角でも当たっているのかと思って上に引き上げたのだが、まだむずむずする。どうしたことか、と電気をつけて確認したら足先にアイツがいたそうだ。なぜ自ら人間に近づく。その人は更に続けて『あの人たち、目を合わせるとダメなのよ。絶対に顔の方に飛んでくるから』と。くそー、人間にはなす術なしかよ。あいつらと直に触れたくない。
そういや『はいからさんが通る』で、少尉が少しロマンティックな雰囲気で紅緒さんに迫ろうとしたら、ある意味空気読めない紅緒さんが空を指差して、あら珍しい、ゴキブリが大群で飛んでいる! とかなんとか言うシーンがあったなぁ。そんな光景は、仮に現実にあり得るとしても絶対に見たくないものである。来世はゴキブリかウンコにしかなれない、と言われたら、まだウンコの方がマシだ。ウンコは生き物じゃないけどさ。ピロリ菌とウンコだったら、ピロリ菌の方がいいかな。まー来世なんて今の私には関係ないからどうでもいいんだけどさ。ちなみにうちのやつに同じ質問をしたら『ウンコよりはゴキブリ』だって。うえ〜? キモいオマエ! そう叫んだね、オレは。