妄想遊び

今度の土曜日は久々にレトロ喫茶部の部活である。レトロ喫茶部と言えば部長がちるさん。ちるさんと私とは同じ大学に通っていたのであるが、当時は全くお互いの存在を知らず、30歳間際になって共通の友人を介して知り合ったので、お互い「ちるさん」「たびさん」とさん付けでハンドルで呼び合う仲である。以前、私の実家にちるさんが遊びに来たときには、ちるさんが私の事を「たびさん」と言う度に、うちのネコのたびちゃんが自分の事と誤解したらどうしよう、アイデンティティに悩んでしまったらどうしよう、とドギマギした。嘘だけど。
今度の土曜日、前触れもなく、唐突に「ちるちゃぁ〜ん」と呼びかけたらどうだろう?
ビビるだろう。間違いなく。面白いな。「新しいお洋服が欲しいのぉ、一緒に見てぇ、ちるちゃぁ〜ん」、「スウィーツ食べたぁ〜い、ちるちゃぁ〜ん」。コンセプトは『若い女子を気取る』だったのだが、若い女子の言葉遣いが分からない。「ちるちゃぁ〜ん、このカフェ超レトロぉ、かわいぃ〜い」、「ちるちゃぁ〜ん」。だんだん呼びかけがニャンちゅうみたいなダミ声になったりして。(ニャンちゅう風に)「ちるちゃぁ〜ん」。意味が分からない。
お金がなくとも楽しめる。妄想遊びはスバラシイ。