孤独死するピンチ

『遺品整理屋は見た!』という本を読んで以来、孤独死が急にリアルに感じられるようになった今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。孤独死対策してますか! 孤独死を怖れる者も、普段意識していない者も、上記の『遺品整理屋は見た!』は読んだ方がよろしいかと思います。だいたい孤独死孤独死って気楽に言うけどさぁ〜、現実がどんなもんか分かってるワケ? 私は分かっておりませんでした。ちゃんと考えれば分かる筈だけどさ、あんまり考えてなかったよ、孤独死してから発見が遅れると、部屋の中がどのようになってしまうかなんて。そして孤独死する人というのは、人々が「まさかあの人が…」と思うような人に多いらしい。独居老人のことは親族やら、誰かしら多少は気にかけたりするものだけど、まだ死ぬような年齢じゃない人がアクシデント(家の中で転んで、打ち所が悪かったり等)で死んじゃってたりすると、仮に連絡がなかなかつかなくても「忙しいのだろう」ということで人々はあまり気にしないのでしょう。
孤独死は怖い。エピクロスぶって「死んだら自分はもう存在していないのだから、孤独死だろうが何だろうが関係ないし、怖くない」などと言う逃げは許されない。孤独死してもすぐに発見されるならいいけどね、発見に時間がかかるようなら大家さんにも隣の人にも遠い親戚にも迷惑です。どれくらい迷惑かは、『遺品整理屋〜』を読めば分かります。そして孤独死の後始末をした経験のある人に、孤独死する人は少ないらしい。現実を目の当たりにすると、ちゃんと元気なうちから用心しようという気になるのだろう。
筆者が挙げていた孤独死から逃れる方法に『毎日決まった公園に通い、知り合いを作る』というのがあったのだが、これは有効だろうね。毎日必ず来てた人が来なくなったら、誰かしら気にかけてくれるものでしょう。と、ここで我が生活を顧みる。…ダメじゃん。2日に一度しか家から出てないじゃん。「今日は家から出ない日だ!」などと言って『海猿』再放送なんか見て喜んでいる場合じゃない。だって暑いんだもん、外。用事は極力いっぺんに片付けて、なるべく家でじっとしていたい。究極のインドア派・たびちゃん(実家のネコ。外に出た事がない)程ではないが、私もいくらでも家の中で一人遊びしていられる。ホラ、サドかなんかにもあったじゃない。確か、世界を旅行しても狭かった、頭の中が一番広かった、とか何とかってさ。うろ覚えだけど。あれ、マンディアルグだったっけ? まあいいや。
孤独死の話であった。結婚したところで孤独死のピンチであることには変わらないのである。だって年下って言ったって、たかが4歳だよ。なんとなく私は驚異的生命力でいろんな人に迷惑をかけながらも長生きする予感である。驚異的ってのは、健康的ではなくって、心身ともに病んでるんだけど、何故か長生きって感じね。仮に100歳まで生きるとして、男性の平均寿命はだいたい78歳くらい。自分が死ぬ時、相手が78歳じゃ、相手も耄碌しちゃって死にかかってるかもしれないから、ちゃんと看取ってもらう為には余裕をもって30歳くらい年下と結婚しなきゃダメじゃん。甥っ子が29歳年下だから、甥っ子の交友関係を見張って、適当な相手を見つければよいのであろうか。どうも女性が配偶者に看取ってもらうのは難しいようである。孤独死から逃れる会のメンバーも、みんな同世代だからねぇ。どんどん若い世代も入会させないとダメだろう。
結局、孤独死のピンチに対して今すぐにできることは、やはり2日に一度しか外出しない生活を改め、毎日公園に通う事くらいのものであろう。でも今公園で作れる知り合いって、皆私より先に死んじゃうんじゃないの? いや、そんな事ない。公園で遊ぶ幼児たちをターゲットにすればいいんじゃん! 彼らが成長する過程で、中学など大人を鬱陶しがる時期をきちんと乗り越えれば、いい信頼関係が築けるのではなかろうか。
とりあえず今日は赤ちゃん言葉の練習でもしようかと思います。
【追記】
日本人の寿命、過去最高更新されたとのニュースが。厚生労働省が今日公表した「簡易生命表」によると、男性が79.19歳、女性が85.99歳だそうだ。男性側にもうちょっと頑張ってもらって、女性並みに生きてもらいたいものである。そしてさっき気づいたのだが、今から公園に出入りして幼児と仲良くなったとしても、そう遠くないうちに彼らは公園への出入りをやめるだろうから、私が公園に突如来なくなっても気づいてもらえないよな。現時点で打てる手はないということか。そういうことなら今後も張り切ってインドア生活を続けてゆきたいと思います。

遺品整理屋は見た!

遺品整理屋は見た!

遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い

遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い