東京大学応援部物語

東京大学応援部物語 (新潮文庫)

東京大学応援部物語 (新潮文庫)

面白かったー。一気に読んじゃった。最後の方はもう膀胱がピンチ。雪隠行くの我慢して読んだから。応援団みたいなのは私は合わないので絶対に参加したくないものであるけれど、だからといってそれをやっている人々までいやなわけではない。東大の応援部かわいそうなの。野球部が全然勝てないから。おそらく一般的に、勝ってほしいから応援するのであると思うのだが、東大野球部はもう全然勝てないし、負けるのが当たり前になっているので皆苦悩するのである。何の為に応援しているのか、と。その苦悩する様が面白いというか、興味深いというか。それで最後の方はちょっと感動したりして。
ところで解説で三浦しをんが、学生時代に応援団の人々が学ラン着用で授業に出席する等の行動を見て異様な印象を覚えたと書いていて、確かに学ラン着て授業出られたらちょっと引くかも、と思ったのだが、よく考えたら私の高校時代にはそういうことをする人々がいたのであった。元男子校でバンカラな都立校だったので応援団が勿論いて、それで彼らは常に学ランを着用していたのだ。制服のない学校だったのに。で、それが異様だったかというと、割と自然に受け入れてたなぁ、私は。あんまり周りが見えてなかったからかもしらんが、気にもとまらなかった。でもやっぱり、高校ならともかく、大学では目立つかもな、学ラン。