名刺を持つべきか

朝イチで絵を観に行ったので、結局天ぷらを食べることができた。ヨカッタ。物心ついたころには父に連れられて院展を観に行き、その帰りに天ぷらを食べるという年中行事があったのだが、今年も無事実行できた。院展では廬思さんという方の作品があったのだが、これはNHK中国語会話に出ていた廬思さんだろうか。廬思さん、芸大に留学してたんだよな、確か。
仕事が控えていたので若干慌てながら天ぷらを食し、やや胃もたれ気味のまま校正作業開始。今回の仕事は今日で終わりだったのだが、帰り際に派遣先の人に「名刺ありますか?」と聞かれた。無論あるわきゃない。持ってなかったらどうだ、ってんだ。名刺持ってたら今後は派遣会社を通さずに仕事をくれたりしたのであろうか。ひょっとしてフリーの校正者になるチャンスだった…? 名刺、作った方がいいのかな。だとしたら肩書きをどうするのか。『校正者』か。ヤだなぁ。肩書き持ちたくない。肩書きなんか持っちゃって、本当はそんなものではその人がどんな人物か特定できるわけではないのに何となく分かったような気になっちゃったりしてさ。ヤダヤダ。よく分からん謎の人がいい。意味不明の謎の人になりたい。32歳にして未だモラトリアム。永遠の青臭さ。開き直ってないで少しは恥じ入るべきか。