いるだけで香る人

職場で近くの席の人が、パーティションで仕切られているにも係わらず香水で自己の存在をアピール(してるつもりはないのだろうが何分匂ってくるもので、いやでも存在を認識させられる)。姿は見えねども存在は確かに感じられる。香水というのはちょっと動いたときにふっと香る程度がよいのではないかと思っているのだが、そこにじっとしているだけで香るというのは、まあつけすぎなのだろう。
これが悪い香りじゃないのだが、私自身も香水をつけているのでたまに匂ってくる自分の匂いとその人のそれが混ざると非常に具合が悪い。具体的に言うと気持ち悪くなる。そして恐ろしいことに、香水というのは案外つけている本人はつけすぎていることに気づきにくい(香りに慣れすぎて鼻がバカになるのであろう)ものなので、ということはつまりこの私もつけすぎているかもしれず、先方も自身の匂いと私のそれとが混ざり合って具合の悪いことになっているかもしれないのである。オ〜コワ!(ガリガリガリクソン風に)
自らは積極的に他者に語りかけることをしないにも係わらず、いるだけで存在をアピールする香りを発するのは後ろ向きな自己顕示欲の表れであろうか。自分は話しかけたくないけど、人には話しかけられたいな、テヘッ!ってか。シバイタロカー!(リー5世風に) ふざけて書いたが、だんだんそんな気がしてきた。自己アピールする気がなくても、自己顕示欲の強い人間は無意識で香水をつけすぎるとか? ありえない話ではあるまい。私自身、かねがね香水のつけすぎを気にしていたが、それも自己顕示欲を他人に気取られることに対し、無意識で警戒していたということかもしれない。怖いねぇ。
ところで怖いといえば『あらびき団』のみちゃこである。あれは怖い。そして最近うちのやつに言われて気がついたのだが、今私が利用している線では、車内でみちゃこみたいな人をよく見かける。初めて見たときは本当に怖いと思ったが、案外よくいるタイプの人なのだな。それが芸人(なのだろうか、あれは)にとっていい事かどうかは知らんが。