ネコの役には立っている

先週の火曜からネコと同棲という、夢のような暮らしをしている。ああたびちゃん、なんて可愛いんだ! ネコバカと呼ばれても構わぬ。両親は現在オーストラリア。よって私がたびちゃんのお世話をするために、実家に戻っているというわけ。私の実家というのはもう、ほとんど西の果てといっても過言ではないエリア、やっぱり言い過ぎか。そこまで西の果てではないが、限りなくそれにちかいエリアにあり、ここにいると本当にする事がない。新宿も渋谷も池袋も電車で1時間くらいかかってしまうので、引きこもり傾向に拍車がかかり、家にいすぎたためについにFXなどというものに手を出してしまった。うわ〜! 家に居ながらにして、こんなに稼げる!! 昨日はたったの2時間で4000円ほど稼いだ。浮かれて調子に乗って、現在ゲロ吐きそうな状態。まさかこんなにドルが下がり続けるとは…。どこかで持ち直すと思っていたのだが。いや、長期的にみれば持ち直すと思うのだが、あんまり下がりすぎると自動的に持ってるドルを売られてしまうのである。本当に吐きそう。ギャンブルは向かないし、1円だって損したくない、という決して大金持ちになることはないであろう性質にも関わらず、FXに手を出した私が悪かった。多少の損は諦められるくらいじゃないとダメなんだな。せめて「元金割れしなけりゃいいや」くらいの性質ならまだよかったのだろうが、元金のみならず、それまで稼いだ金だって1円たりとも損したくない。損するくらいなら危険な賭けに出て金をつかもうとは思わない。なのにうっかりFXに! レバレッジ100倍だぜ。死にそう。こんなことなら大人しくフツーにフィギュアスケート・ペアを見てりゃよかった。実家には積ん読本もないから、ペーパーバックを1冊だけ持っていって、この機に英語を勉強しようと思っていたのに1ページも読んでいない。要するに生産性のある活動をほとんど行っていないというわけで、ただ「存在している」だけ。その事実に気づいたときは死ぬかと思った。FXのせいで人生に対して後ろ向きになってしまった。今日の日記も、書き出したのはいいが着地点がわからず終わりどころがみえない。あ、違った。こんな私でも、ちょっとは役に立ってることがあった。
『たびちゃんのお世話をしているときだけ、”生きてる”って感じがするの!』
私がいなかったら、たびちゃんトイレも汚れ放題だし、飢え死にしちゃうからな。ネコの役には立ってた。