土曜日に

外出して以来、一歩も家から出ていません。昨日まで熱があったので当然と言えば当然なのだけれど、なんとなく引きこもり癖がついて、このままでは再び筋力低下、ブヨブヨのタルタルになる恐れが。そして妊婦に推奨されている散歩時間は1日3時間。家ん中の移動でトータル10分程度でしょうか、現状。先週までは「この仕事が終わったらアクティブに日々を過ごそう。勉強もしよう。これまで計画的に勉強したことが一度もないから、人生に一度くらいはコツコツ勉強するという経験をしてもよいのではないか。そして散歩もし…」などといろいろ考えていたのだけれど、何一つ果たせていません。とくに「コツコツ勉強」。コツコツやる自分を想像してワクワクし、コツコツしてる自分はステキだ、早くコツコツ勉強したい! と思っていたのだが、やっぱりダメだった。3日坊主どころか1日も達成していません。こんなんじゃ、子どもが産まれても「勉強しなさい!」とか言えないなー。言う気もないけどさ。自分ができないことを平気でやれと言えるほど厚顔ではない。
土曜日に会った妊娠の先輩には、出産後は本当に自分の時間がなくなるから、この間にスキルアップなどをするといい、と言われたのだけれど、校正技術のスキルアップって、はて…。何をしていいのやら。強いて言えば知識を増やす事、とか? 文章の内容のあやまりに気がついてえんぴつ入れやすくなるもんなー。最近の仕事ではどんな知識が役に立つか分からんので、やはりここは思うままに好きなだけ読書でもするのがスキルアップへの近道、と言えるのではなかろうか。ほんとうは私の、理学修士としては乏しく、しかし文系出身者に比べればやや詳しい理系の知識が仕事に役に立っているので、物理の教科書でも引っ張りだして勉強したらいいような気もするが、いまさら物理の勉強なんかしたくない。物理の勉強ができるくらいならドクター進学してるし、できないからこんな、圧倒的に文系が多い仕事してるんだし。しかし心のどこかで「物理を勉強したほうがいい」という声がしているようで、2日ほど前、全然戻りたくないのに研究室に戻ってドクター取得目指して研究しなくてはならない、というとてもイヤな夢を見た。
あー、手っ取り早く確実に仕事に活かせることがあった。新聞。新聞読みゃいいんだよ。恐らく出産後初の仕事が、1年間の世の中の様々なできごとをまとめた本の校正なので、それを考えると今のうちから新聞読んでおけば非常に役に立つ。毎日図書館通って新聞読むかー。独居老人になって、孤独死の危険度が高まったら毎日図書館通いをして、司書さんとか他の老人に顔を覚えてもらい、図書館に来なくなったら孤独死の合図、ということで誰かに気がついてもらう作戦を立てていたが、もう実践する日がくるとは。あ、家人がいるからさすがに孤独死してもすぐに気がついてもらえるんだった。