読書量において敗北を喫す

大学院生時代、研究室の先輩と会話していたときにその方が大変な読書家であることが判明し、それまで読書量において負けたことのない私は少なからず敗北感を味わったが、彼女との場合微妙に読んでいる対象がずれていたので(かぶってる部分の方が圧倒的に多かったが)、未だに私は読書家であると自負していたが、今日は完敗した。こんな負け方は初めてだ。私の今まで読んできた本はその人の部分集合でしかなかったのだ。まず本にかける資金が全然違う。私はせいぜい月1〜2万円だがその人は3〜4万、多いときは6万だと。学部生の頃は月50冊は読んでいたという。人間は生きていくのに必要な最低限のことをこなし、かつそこそこ大学の授業を出てもそこまで本を読む時間をつくることができるものなのであろうか。いやぁ、こんなに本読んでる人初めてみた。しかも私の佐藤亜紀好きを知るや否や「皆殺しブックレヴュー持ってたら貸してください」ときた。なんだ?この人。一体何者か?と一瞬思ったがただの法科大学院の学生さんなのであった。