Finalmente ce l'ho fatta!!

デルタの万年筆、アニマルズシリーズの象を落としてもうすぐ2ヶ月。…よく耐えた!あれを落とした当初はあまりのショックで吐き気を催し、私はもうこのまま死ぬんじゃないかと思ったものだった。たかだか万年筆を落としただけでここまでショックを受けるなんて普通の人には理解してもらえないだろうなぁ。いや、確かに高いものだからショックということもあるだろうけれど、そんな事ではないのだ。仮に私があの時すぐさま同じ象を買ったとしてもそれは全然同じものではない。落としたほうの象には既に数ヶ月私が使用した歴史が刻まれているのだ。万年筆のペン先にはその持ち主の書き癖がうつり、使い込むほどに手になじむのだ。あの象はそこまで使い込んだわけではなかったが、いずれそのようになるであろうという私の思い入れは確実にあった。喪に服する意味でもこの2ヶ月弱を耐え抜いたが、つい先ほど新たにアニマルズシリーズの、今度は鰐を注文した。届くのは来週だろうか。今度こそ絶対になくしたりしないぞ。
しかし万年筆道楽に目覚めた2年前にはこんな万年筆に出会うとは思わなかった。というか普通に日本にいたら出会わない。日本の文具店では取り扱われてないモデルだからね。メカはドイツ、デザインはイタリアと言われていて、職人さんからしたらペン先を自社で作っていないデルタはさして面白くもないのだろうけれど、私からしたらこんなデザインのペンを作る会社は他にないだろうからもうそれだけで全ての問題をクリアーしている。やはり使ってみるとフルハルターの森山さんに研ぎだしてもらったペリカン・スーベレーンの使い心地とは比べ物にならなけどね。