プラハ歴史散策

石川達夫著 \880 講談社+α新書 ISBN:4062722372
あんまり面白くなかった。チェコに、プラハに興味があるので読んでみたのだが。私の中でチェコといえばシュヴァンクマイエル、ルドルフ2世、アルチンボルドで、それ以上の知識は皆無。コレじゃ仮にプラハに行ったとしても何も刊行する気が起きなさそう、せいぜい人形屋を回って終わりになってしまう。ガイドブックでとってつけたように観光する気はないのでもっと勉強して観光に対するモチベーションを上げようとこの本を選んだのだ。旅行する予定も無いくせに。でも面白くない。多分この著者の文章がさして好みではないのだ。本来ならば必要な知識が得られればそれで十分なはずなのだが、文章に対してプラスアルファがないと満足できなくなってしまったのだ。その点ではタマキングなんかは本当に最高なんだけど。これ読むよりは文芸春秋社の雑誌「TITLE」の2003年3月号のプラハキュビズム建築特集の方が価値があるな、と思っていたら神保町の三省堂自遊空間で件のバックナンバーを発見、即購入した。パラパラ写真眺めてるだけだけど、絶対面白いよ、これ。例のごとく神田ブラジルで頁を繰りながら一人悦に入ったのであった。