秋葉原で浮く感じを楽しむ

秋葉原が好きだ。何故なら海洋堂直営のホビーロビーなどに行くと私はその場の雰囲気に溶け込むことができず、かなり浮くのだ。この浮く感じがいい。「マニアに囲まれた自分」が面白い。最大限に自分を浮かせるために目いっぱいおしゃれしていくのだ。秋葉原に迎合した服装など言語道断である。それから私はオタクに憧れを持っている。何かに対してわき目も振らず、自身の満足のためだけに熱中し資産をつぎ込む姿に好感が持てる。自分が決してそのような人間になれないことを知っているからこそ、秋葉原に足を運び形だけオタクをまねてみるから楽しいのかもしれない。現在特に関心が向いているのはもはやホビーロビーではない。今更等身大綾波レイなんか見たって全然平気。全然ギョッとしない。今はやはりメイド喫茶だ。どんなもんか経験してみたい、心から。しかし流石に女一人でしかも初心者の分際でいきなり本拠地に乗り込むのは気が引ける。作法を間違って「お引取りください」ということにもなり兼ねないのだ。やっぱり今回ばかりは経験値を上げることは不可能だろうかと半ば諦めかけていたのだが、今日知人にそれを漏らすと平然として「いつでもお付き合いしますよ」といわれた。彼は秋葉原にあるメイド喫茶の半数近くを経験済みなのだそうだ。こんな心強い味方がこんな近くにいたなんて感激である。初心者でも入りやすく、しかしそれなりに濃厚な店を見繕ってもらい、近々行ってみようと思っている。楽しみだなぁ。