人の話題で食いつなぐ

昨日の日記にも書いた私の高校時代の友人だが、女子高生であったとき既にその頭角を現していたことを思い出した。私と彼女とは同じ委員会に属していたのだが、昼休みを利用した会合の際に他の委員が少し遅れてきたことがあった。入ってくるなり「妙なものを見た」というので一体何かと問うと、図書室にて音楽の担当教師が横にストライプのスーツを着用しているのを見たと言うのだ。縦にストライプは非常にノーマルな柄だが、それが横ともなるとスーツとしては確かにかなり珍しい。というか現時点でも私はそのようなものは目にしたことがない。私は確か、へぇ、とかなんとも気の抜けた反応を返していたのだが、そこで例の彼女はこう一言。
「きっと自分がよこしまであることを体現しているんだよ」
もう感激。なんでそんな表現ができるんだ?しかも全然狙った風ではなく、本人はごく自然に、当たり前といった顔をしているのだ。才能のある人間というのは恐ろしい。自分が何をなしたか全く自覚がないのである。
彼女のエピソードは書き始めるときりがない。体育祭の種目に二人三脚があったために、駅から高校まで二人三脚をしていこうと誘ってきて、自らハンカチを犠牲にして私と自分の足を結びつけたこともあった。残念ながらペアの相手は私ではなかったので全く意味がなかったのだが。他にもあるが今日はここまで。