社会性のなさに愕然とす

友人んち行ってきた。新婚さんだ。至る所にTVK「サクサク」のキャラクターグッズが置いてあり、私はこの番組は丁度BS2の朝のテレビ小説の時間と重なっているせいで見られない旨を告げると、逆に彼女はBS見られないせいで朝ドラが見られないと言う。そこで発した私の言葉は以下の通り。
なんで?総合があるじゃん。…ああ、働いてんのか!!
最低である。筆舌に尽くしがたい非常識さ。まっとうな人間はちゃんと労働に勤しんでいるのである。ましてや相手は公務員だぞ。かような言葉が自然に出てきてしまった自分に対して思わず遺憾の意を表してしまった。気を取り直して私はメイド喫茶における武勇伝を話そうとしたのだが、そこで話をさえぎられて言われたのはこんな事。
メイド喫茶ってなに?
譬えようもない哀切。彼女とは高校の時からの友達で、学部は違えど大学、大学院と9年間も同じ学校に通った仲である。いつから道は違ってしまったのだろうか。…そうだよな、普通の人はメイド喫茶なんか知らないよな。こんなところに行きたがって、かつ実行した自分がおかしいのだ。それを半ば世間のスタンダードだと思いかけていたことが恐ろしい。哀しさを隠しつつこの手の店がどんなものか説明したところ、我が耳を疑うような返答がなされた。
ああ、メイドってそっちのメイドね。てっきり冥途喫茶だと思っていた。
メイド喫茶は知らなくても十分変わり者だった。さすが私の友人。しかし冥途喫茶とはどんなんか。耄碌ジジイが白い着物に白い三角の布頭につけてサーヴするんか。店のすみっこでは子どもが石を積んでたりするんか。なんだそんな店。もしあったら絶対行ってみたいよ。わけ分からん。