アラビア語のかたち

師岡カリーマ・エルサムニー著 \1300 白水社 ISBN:456000563X
昨日の日記だが、内容に関する記憶がない。頭をガクガクさせながらキーを叩いていた記憶はおぼろげに残っているのだが。どうしてそうまでして日記をつけるのか謎である。学生時代にこのような勤勉さを持ち合わせていたら私の人生も変わっていた気がするのだが、変わっていたからといって良いほうに行っているとは限らない。物理学者になっちゃったりして益々人当たりの悪い人間になっていたかもしれないので、きっとこれで良かったのだろう。
さてさて、本の内容である。なんで今アラビア語かというと昨日出席した会に理由はある。天文学占星術に関するお話を拝聴したときにだな、ある単語のスペルを質問した方がいたのだ。で、そこで発表者は事もなげにそれをホワイトボードに記したのだ。アラビア語で。アリフ*1を書いているところを生で見たのは私はコレが初めてで、その字面から受ける印象に圧倒されてしまったのだが、質問者も発表者も平然と会話を続けているのである。これが実に悔しかった。本当に悔しかった。なんでこんなに悔しいのか全然分からないが悔しかったのだ。会場にいた大半の方がこのときばかりは私と同じ立場であっただろうと思われるのだが、ここでまた私は自分ひとりが蚊帳の外に置かれた気分を味わってしまったのだ。いや、違うな。私もこのアリフを解し、他者よりも一歩上に立ちたいという浅ましい根性の発露だ。
ということで買ってきたのがこの本。文法事項などは一切なく、ただ文字の見方、読み方のみに特化した本である。面白いね!私なんかもう自分の名前をアリフで書けるようになっちゃったもんね。この圧倒的なまでの優越感!!今度からメモは全部アリフで書こうかな〜、自慢げに。ただの奇人変人と思われるのが関の山のような予感もするが。次は「ヘブライ語のかたち」でも買ってこようかな〜。でもその前にチェコ語やらんとね。語学はほんとに面白いな。

*1:アラビア文字のことをアリフと呼ぶという程度のことは私も知っていた。