「LEON」が売れているという現実

男性誌の「LEON」が売れているそうだ。私は本屋にいても全然そんな実感がないが、今日発売の「編集会議」2月号にそう書いてあった。「編集会議」がそういうのだからきっとそうなんだろう。世の男性たちはみな「モテるオヤジ」になりたいのだろうか。そんな世の中はイヤだな。
ついでに「NIKITA」も売れていると「編集会議」に書いてあったが、その点については断固異議を申し立てたい。だって創刊号の表紙からして「コムスメに勝つ」とか書いてあったし、今発売中の号の表紙でも「コムスメ」のまつげを「ひじき」呼ばわりしていた。しかしそれくらいの勢いじゃないとダメなのだろうか。それくらい貪欲でわき目ふらないくらいの切迫感がないと「モテ」ないのだろうか。
モテるといえば、私はイタリア滞在中、ブラジル出身のゲイの男の子にモテた。「キミはなんて美しいんだ!」と言わんばかりのすさまじい表情で、目をキラキラさせて見つめてくるので悪い気はしなかったがよくよく考えると複雑である。男に見えていたのだろうか、私は。しかもその彼の彼氏を一度見たが、私の感覚ではあんまり美しくもなかった。ますます複雑である。学部生の頃は電車の中でインド人らしき人に数学教えてやるから家に来い、もっと勉強しろ、とか言われた事もある。やはり「NIKITA」読んで痛々しいくらいの勢いで日々暮らさないとダメなのだろうか。