まつげに対して物申す。

学生の頃はよく人に「長いねぇ!」と感心された私のまつげだが、最近ではとんと言われなくなった。これは別段私のまつげが縮んだからではなく、人々が忙しさから他人の顔を注視する余裕を失っているだけである。皆生きるのに精一杯なんだ。他人の顔に注目したって面白くもないし、そんな事してる場合じゃないのだ。
大体全長1cmほどはある私のまつげだが、これが全然役に立たない。ハードレンズを使用している私は目にゴミが入ると大変なことになるのだが、ゴミよけとしてのまつげが全く機能していないのである。今朝も駅に向かう道すがら目にゴミが入り、朝から泣きながら駅に向かった。すれ違うオバサンはジロジロ見てくるし恥ずかしいったらありゃしない。こんな時私はまつげのことを「無用の長物」と呼ぶことにしている。中学生の頃などは漉し餡がたっぷり付いた団子を食そうとした際に、パックを開けたら蓋の部分が跳ね上がり、そのまま餡子が私の目にホールインワン。あの時は痛かった*1
かてて加えてこのまつげがだな、根性がまるでない。やる気と言うものが微塵も感じられぬのだ。子どもの頃は同級生たちに「きっとマッチ棒3本は乗るよね!」と言われ、皆にそれを試すことを期待されてきたのだが一度たりとも他人の前でそれを披露したことがない。だって全然乗っからないんだもん。無駄に長いだけ。マッチ棒支える気力ゼロ。マッチ棒を支えろとは言わないからせめてもうちょっとゴミをよけて欲しいものである。

*1:その話を人にしたところ「まつげの問題と言うより、死んでるんじゃん?」と言われた。