シエル・ドゥ・リヨン

国立でランチ。ここのお店、何回か足を運んでいるのだが私が入店する時には必ずカニのキッシュが終わっている。残っているのは3種のオープンサンドか若鶏のロースト。いやこの2種類も勿論美味しいんだけどさ、常に品切れている状態だと「お前なんかカニのキッシュ食べるに能わず」と言われている気分になる。マスヒロご推薦もカニのキッシュだったし、そうなると益々「これを食うには役者不足だよ」と言外に匂わされているのではと疑心暗鬼になり半ば神経症だ、というのは嘘だけど。単に私がどれだけカニのキッシュを食べてみたいと思っているか表すために少々過剰表現になってしまっただけだ。で若鶏のロースト。じっくりと焼き上げた皮がパリパリしていて実に旨い。前回来たときも若鶏のローストだったが、今回はソースが変わってた。黒いオリーブなの。これ前回よりも断然美味しい。オリーブ大好き。オリーブ万歳。オリーブ主義者になろうかな。どんな主義だか皆目見当も付かんけど。しかしこれで1000円は絶対に安い。食後は迷うことなくタルトタタン。この季節だけのデザートだもんね。食べなきゃ全然だめ。全然お話にならない。
本当はグラスでいいからワインを飲もうと思ったのだが同行の友人はお酒をあまり飲まないし、それ以前にまだ明るいうちから赤ら顔になって、さながらトルストイ民話集などによく出てくる仕事をせずに飲んだくれる男のようになるのは流石に如何なものかと思うので断念。お昼からワインを飲む文化を日本にも根付かせたいものである。