店の名前は秘密です。

最近とみに身近な人々が私に食事をご馳走してくれるのはどうしてだろうか。私を巨漢化する作戦なのだろうか。実際問題私は滅茶苦茶な食べ方をする割りに標準体重よりもだいぶ軽いからな。正月は甘いものを気持ち悪いくらいの勢いで食べまくっていたが、殆ど体重が変化しなかった。素晴らしき我が体質かな。
という事で今日も奢られてきました。池ノ上にあるホルモン焼そば専門店です。しかし出された料理ときたら「一体この店で何故?」と半ば警戒してしまうほどのものであった。だって、いきなり滅茶苦茶鮮度の良い生牡蠣出てきたし。卵を抱えた甘エビ出てきたし。その素材の持ち味としての甘みが素晴らしいウニまで。とどめは大間の本マグロの大トロ。普段ならば大トロといったらいやらしい脂っこさに辟易、やっぱ通人は上等の赤身でしょ、といった風なのだがここのは全然違った。脂が偉く上品なのだ。なんなの?この大トロは。大丈夫なの?そんなせりふを無意識に繰り返していたらしく、同行した10代の男の子に物まねまでされる始末。だけどそんな子どものおふざけなどに構っている場合ではない。次はうなぎだ。こちらの店主はもともと鰻屋をされていた方なので、素材の鮮度は勿論のこと、タレが最高なのである。正直言ってこの時点ですでに胃の限界を迎えていたにも関わらず、口が味わうことを強硬に求めてきたために食べられてしまった。とどめのホルモン焼そば、旨かった…。ラー油が手作りでした。幸せです、私は。ブランデーで漬け込んだ梅酒も最高。今、この瞬間に死にたい、そこまで思わされましたよ。良いお店なので名前は秘密です。