カフェで寛ぐ

カルロヴィ・ヴァリ取りやめたのはいいのだが、やることがない。もはや私のプラハにおける存在理由が危ういレベルだ。どうしよう、どこに行けばよいのだろう、逡巡していたのだがとりあえず外に出ることにした。その時に、欲すればおのずとやってくるものなのだねぇ、素晴らしい提案がなされましたよ。私の宿泊している宿の奥さんが一緒にランチをしないかと誘ってくれたのでした。で、昼まではしゃれたカフェを教えていただいたのでそこで読書。このカフェ人気があるらしく、かなりしゃれた内装でしたよ。ミッドセンチュリー家具って言うんですか?自分で書いていて胡散臭い感じがするが、日本の若者に受けそうな家具が揃っていましたよ。そこでブラム・ストーカー賞を受賞したという怪しげな小説を読みました。やばいです。ゆっくりゆっくり、一文字一文字丹念に読んでいるにも関わらず、文字が絶対的に大きいので直ぐにページが進んでしまいます。これを読みきってしまったら私はもはや他に本をもたないのである。もっと本を持ってくるべきであった。自分の読書ペースを考えたら2冊などという冊数は愚だ。ああ、どうしたらよいでしょうか。不安を抱えながらも66ページまで読了。6がもう一個あったら縁起が悪くて良い感じだったのですがね。兎に角66ページ。
お昼はプラハのビール協会がやっているというお店に連れて行っていただきました。宿の息子さんが大変に流暢にチェコ語を話されるので私としては安心して注文をお任せしてしまいました。いいなぁ、チェコ語。流暢に喋れて。私ももうちょっと頑張ってみようかしら。ただチェコ語は単語を覚えるのが難しくって。英語・イタリア語とあまりにも違いすぎるから。アイスクリームなんか“zmrzlina”だ。これも昨日覚えたはずだけどもう忘れてた。だから今調べた。何回やっても覚えられない。大体チェコ語というのは割合長いスペルのものでも母音が少ない気がする。寒いからか?
だけど一発で覚えた単語もあった。チェコ語のフォント、文字化けしないだろうか?ええい、ままよ。書いてしまえ。私が覚えたのは“cukrárna”、多分ケーキ屋の事。これだけは一回で覚えた。というか辞書すら引いてないけど街中でこう書いてある店にはケーキが売られているので経験則で覚えた。“cukr”が砂糖という意味だというのを知っていたからかもしれない。この“cukr”はツックルと発音するのだがドイツ語のツッカー“zucker”とも発音が近いので覚えやすかった。“zucher”はイタリア語のズッケロ“zucchero”とも近いし。ちなみにイタリア人ミュージシャンのZUCCHEROは最悪です。
もといランチの話である。昼からビール2杯飲んだ。普段ビールをあまり飲まない私としては驚異的な量である。しかし日本のビールはイマイチだがチェコのビールなら飲めてしまうのだ。旨いね。味に深みがあるよ。ガイドブックに載ってても食べたことのなかった料理も上記のチェコ語が堪能な息子さんにお願いしていただいたので食べることも出来た。一人旅と言うのは非常に気ままで楽しいものだが食事のときだけは流石に物寂しいので、おかげさまで非常に楽しく昼食をとることが出来ました。ありがとうございます。