空港について考える

成田に無事着き、ロストバゲッジにもならずに無事スーツケースを受け取り家路へとついたが、ふと行きの飛行機で隣に座ったロシア人女性のジェーニャさんのことを思い出した。彼女は岐阜から成田まで来たからえらく時間がかかり大変であったという。いやいや、東京在住の私だって時間かかりましたよ、3時間くらいかかりましたよ、なんでかっていうと成田は東京じゃないから。この発言に大変驚愕していたジェーニャさん。「ずっと東京だと思ってた!」と。しかし私の発言は半分事実で半分は虚実である。成田が遠いのは確かだが、だからといって3時間もかかったのは私の家が東京から遠いからである。うるさいなぁ、どうせ多摩の人間だよ。
成田エキスプレスの中でも日本を訪れる外国人を思いやった。こんなに東京から遠くて、しかも東京駅に出るだけでも3000円近くかかるなんて本当にヒドイ国だ。しかも今日気づいたのだが、成田エキスプレスの切符は全部日本語で書かれており、どこをどう見ても英語の気配はない。高年齢層では英語の通じないチェコだって地下鉄の切符にはかならずチェコ語と英語両方書かれていたというのに。全く読むことすらできない切符を持つと不安になるのが自然だと思う。日本というのは外国人に対して不親切な国だなぁ。空港第2ビル駅の駅員さんですら英語を話さなかった。しかし外国人慣れしているのでこんな風。
「ですからぁ、アップステアーズで行ってぇ…(間)…そうされた方が早いよ、絶対」
彼は英語話している雰囲気でいたが全然英語じゃない。完璧なまでに日本語である。しかし驚いたことに相手の外国人に言っている事が通じていた。じゃあ問題ないのか、英語話さなくても。ここが重要だよな。英語話すかどうかよりもコミュニケーションがとれるかどうかが重要なんだよ。なんだ、問題ないじゃん。
東京駅の本屋で「残酷な神が支配する」の9、10巻を買い込んで家に帰りました。そしてうどん作ってもらいました。美味しかったです。はい。疲れました。チェコの旅、これにて終わり。