学生会館で敗北

実は日曜日は従姉がワイン持参で実家を訪れ、こちらにもチェコで買ってきたワイン*1を用意していたので計2本、飲んだくれた。嘘。私の従姉は大変にお酒を飲むので実質的には私はさして飲めなかったのであった。その反動だが知らないが月曜日。新居を訪れた友人が予告どおりワインを2本携えてきたのだが、それを全部飲みきってしまった。今度は平等というより寧ろ私のほうが多く飲んだ気配がある。
一応二十代の女が二人で酒を飲んでいると言うのに様子を客観的に見るとどう見てもガード下の様相。何故こうなってしまうのでしょうか。そもそもスタートが間違っていた。昨日友人に飲むことを断られたアブサンを含んだ酒類5種を、一番度数の低い30度から徐々に度数を上げつつ飲み始めたのだ。30度の時点では「子供用の風邪薬のシロップみたいな味だね〜」。40度のコニャックでは「まあこれは普通の味だよね」。度数は不明だが相当高いと思しきウォトカは「大した特徴がないよね」。どれだけ飲んでもその度数の高さは問題にはならず、味わいのみに焦点が絞られた会話であった。そんな我々でも流石に72度のアブサンはきつかった。恐る恐る口に含むと飲み込む前に蒸発した。もう少し量を増やして飲んでも食道の辺りがカーッと熱くなって終了。胃まで達しなかった。思い切ってグビッと飲んでみたらもう大変。胃の辺りがすごい事になっていた。
そんなんだからワインなんて飲んだってもう酒じゃない。アルコールの気配が全く感じ取れない。しかも私んち、まだワイングラス買ってないからコップ酒だぜ。ジュース飲むみたいにグビグビ飲んでしまった。夜12時くらいには1本目の白が飲み終わり、気持ちが良くなった我々は調子に乗って別の友人に電話をかけて「酒飲んでるからこっちに来い!」と命令。「明日仕事早いんですよ〜」と断ってきた彼であったが本当は我々に恐れをなしたのかもしれない。しかしそのちょっと後に19歳のかわいい少年から電話がかかってきた折には、酩酊状態にも関わらず私の態度は豹変していたらしい。でも酔っ払ってたのは伝わっていたらしくちょっと引かれた。
結局朝の8時まで飲んでいたのだが、途中で飲むペースがダウンしたのは酔いの所為ではなく、最初のペースを保つと酒がもたないからである。空腹を感じて外に出たが、あまりに太陽がまぶしすぎるので開けた扉を即閉めてしまった。ムルソーじゃないので人は殺しません。なんとか気持ちを持ち直して近所にある学生会館の食堂へ。二人で女子大生のふりをしたのだが、酒が抜けておらず足元がおぼつかない。メニューを見て二人して「麺類が食べたい」などと言っておったが朝はモーニングセットしかないとのこと。無念なり。

*1:これがチェコ産かと思ったらスロバキア産であった。