今日は猫の日

2月22日は毎年猫の日であると決まっているのだが、かといって猫が何なのかよく分からん。猫に何かしてやる日なのか?不明である。勿論うちの猫のたびさんには特別待遇などない。いつもどおり普通のキャットフード*1だ。
ところで猫といえば私の母である。この人は猫の名を呼ぶときに子音は間違わないのだが母音だけはよく間違う。猫の名は「たび」で、この“t”と“b”の音は間違わないのだが“a”と“i”は間違うのだ。例えば「てば(手羽)」「とび(鳶)」「たば(束)」などなど。才能を感じるのは単に言い間違いとはいえ、その間違った単語もこの世に存在する語になっているという点だ。我が母の間違いに、猫の名とそれ以外の単語の類似性に気づかされハッとすることも多い。
しかし先だって母は己の言語センスの新境地を開いた。こちらの予測の出来ない全く斬新な言い間違いであった。だって隣の部屋からトコトコ歩いてきた猫を指差して一言。
「メールきたよ」
もはや物ですらない。メールなんて、データじゃん。実体ないじゃん。猫の方もできたもので今やなんと呼ばれても振り向くのである。健気だのう。

*1:しかしこの猫は「懐石」という名のキャットフードしか食べない。グルメだかなんだかよく分からない。