セレブ宣言

このあたりで路線変更を試みようと思う。友人連は変わり者ばかりだし、かく言う私は職場では完全に変人扱い。つい先だってなど、一体どういう文脈でそのように評されたのかは不明だが「テロリスト」呼ばわりされた。言動が予想を超えるとか、そんな程度なんだろうけれどね。
しかし私だって「セレブ」になれたはずだ。オペラに散財し、享楽的人生をおくっている私には美食の習慣があり、実家の自室には美術品のレプリカに絵画のポスターで埋め尽くされている。*1それがなんでかこの体たらくだ。ゆえに、自身の趣味に見合った扱いを受けるべく努力をしたいと思う。
まず第一に言葉遣いは全部お嬢さん言葉だ。ところで私が高校時代、東京都の洋上セミナーという、高校生ばかり400人を引き連れて中国に行くという企画に参加した折に、通訳さんが北京の外国語大学で日本語を専攻する大学生の、すてきなお姉さんだったのだが、流暢に日本語を話す彼女の言葉遣いも全部お嬢さん言葉だった。なのであれを手本にしたい。余談だが、若き日の私の父が仕事で文革のさなかの中国を訪れた際に、通訳のオバサンの日本語は全て京言葉だったそうだ。一体中国における日本語教育はどうなっているのだろうか。ちなみに当時、父が接待で見させられた京劇のお話は、文革真っ最中ということで、悪い日本兵をやっつける中国人民の物語だったそうだ。日本兵役の俳優の顔面に施された隈取はあくまで黒く、いかにも悪役といった面持ちだったとか。それが接待。それで接待。
話がそれたが、要するにもうちょっと感じよく振舞おうかな、という話ですよ。しかし「セレブ」という言葉はなんでこうも胡散臭いのかね。いやだね、ニセモノっぽい響きで。

*1:美術品のチョイスに関しては、質問しないでください。お願いします。