ヤミ米ですか?

(昨日の日記からの続き)
無事実家に着いたのは良いものの、普段と違う状況にいるというだけで半ばヴァカンス気分。たかが実家にいるだけなのに。直ぐに寝るのはもったいないので自分の本棚を漁ってみた。そうしたら掘り出し物が出てきたよ。
アンソニー・ホープゼンダ城の虜
中学生時代に夢中になって読んだ本だった。快男児が主人公の小説は大好きだ。当時は「随分とオジサンが主人公だけれども面白い」と思っていたのであった。その頃の自分を懐かしみながらページをめくると衝撃的な文句を発見。冒頭部分で、のらりくらりと定職につかず、優雅に暮らすお貴族様の主人公に向かって義理の姉がお小言を言うのだが、
「あなたも29歳でいらっしゃるのよ」
…若いじゃん。全然オジサンじゃないじゃん。バカじゃないの?中学生の時の私。世の中のことを何もわかっちゃないよ。
ところで食料調達は巧く行き、炊き込みご飯を母親が朝から3種類くらい、おかずをこれも3種類くらい作ってくれた。帰りの電車に乗るときに、戦時中食料を求めて田舎まで出向いた都会の人に想いを馳せた。ちょっと顔を見せないと途端によそよそしくなる私の家の猫であるが、どうやら私が旅行などではなく本格的に家を出たことを自覚したようである。朝顔をあわせたら*1、というか本人自ら嬉しそうに私を起こしに来て、にゃんにゃんと嬉しそうに鳴いており、その後もずっと、部屋中をぴょんぴょん駆け回っていた。かわいいやつだ。

*1:昨夜というか今日未明に帰宅した折には既に寝ていたので会えなかった