英語に慣れる

転職した当初、何度かこの日記にも書いたと思うが時々仕事で英語を使う。英語で電話してお店の営業時間なんかを聞かないといけないのだ。もうこれがイヤでイヤで堪らない。なんでかってアドリブがきかないからだ。予め用意した文面を読み上げることは出来る。相手の言っていることもまあ分かる。しかし相手に何か聞き返されると答えられない。咄嗟に単語が全く出て来ないのだ。単に出てこないだけならまだしもイタリア語の単語が出てくると本当に焦ってしまう。「明日」と言おうとしてドマーニとか言いかけたり、中学生以下だ。
それがどうしたことだろう。ここ数日で俄かに英語に慣れてきた。英語で電話するのもイヤではない。相手が「日本語デキマス」と言いつつもしどろもどろだったりすると、こちらから英語に切り替えるくらいだ。しかし注意したいのは、決して「英語力が向上した」わけではないという点だ。では何故精神的負担が軽くなったのか。
答:返事を返せず絶句することに慣れたから
つまり答えられなくても焦んなくなったというわけ。どうしようどうしよう、これイタリア語だったら分かるけど、英語だったらなんていうんだろう、そんな事を微塵も思わなくなっただけだ。神経が太くなったんですかね。焦らなくなったらイタリア語の単語も出にくくなってきたし、英単語も思い出しやすくなってきた気がする。でもこれが良いことなのか分からん。このまま慣れてって今度はイタリア語力が落ちちゃったら、益々外国語に不自由するという事じゃないか。英語できなくてもいいからイタリア語力だけは保持しておきたいものである。