本質を突いた表現に感激する

今日は「クロアチアに対する意識を高める会」。ネクタイ発祥の地である、という事の他に彼の地を旅する動機付けをしたかったものでね。先生は先月ルーフ・トップ・スター・ゲイジング・オブセッション、じゃなかったセッション。それで知り合った人なのだが、私はここにある一つの危惧を抱いていたことを告白する。過日、初対面のときだがね、私の顔面にはプロの手によるフルメイクが施されており(ほら、その前に結婚式に出席してたから)、かなり濃い顔というか大分別人というか。だから待ち合わせしても同定してもらえんのではないかと心配であったのだよ。普段の私は化粧率5%程度の、至極簡単な顔をしているものでね。
待ち合わせは2時半に新宿で、ぴったりに集合場所にいける予定だったのだが叶わず。だって目の前にスゴイ人がいたんだもん。ホームレスとただの小汚いオッサンとの境界上にいるような男性が肩の上にネコ乗っけて歩いてたんだよ。子猫じゃなくて成猫。しかも肩の上に座ってるのではなく自身の足全てに意識を集中させて肩の上に立っていたのだ。ネコが。思わず尾行しそうになり新宿の街をフラフラ彷徨いかけた。そんなこんなで遅刻しました、すみません、先生。私が簡単な顔で現れることは告知済みであったので、その頃先生は待ち合わせ場所近辺にいる私の同世代の女性の顔を見つつ、その中の誰かが私であるのかもしれないと判断できずにいたらしい。
で、実際の会の内容は、大変興味深くかつ楽しいものであったのだが、欲の浅い人間である私は私だけが面白ければ十分だし、いちいち事実を羅列しても面倒なので胸のうちにしまっておくことにする。この会で得られた知識といったら、

  1. リエカという街の名前の意味は「川」で、だから川崎市姉妹都市である
  2. ザグレブより向こうはあんまり面白くない
  3. スロヴェニアには鍾乳洞がある

なんか寧ろスロヴェニアに行ったほうが良さそうである。タイミングさえ合えばこの辺りを先生自ら案内してくださるそうだが、我々の間にはトーマスクックに世界地図で旅行プランを立てて妄想を繰り広げる趣味という共通点があるので、実現の可能性は現段階ではかなり低く残念である。面白い話は多々あったのだが、一番印象に残ったものはこれ。オランダの話をしていたときに、オランダといったらコーヒーショップでドラッグ売っているのと、ホラ、売春が合法でしょ?それを言いかけたときにドラッグは兎も角、売春に関しては若干躊躇いがあり、言いよどんだところで先生が一言。
「エロ街ね」
なんという表現力。その場で笑い崩れたのは勿論のこと、会がお開きになった後も私はこの語が何故かようにも私におかしみを感じさせるのか考えてしまったよ。結論は出ていないのだが、「エロ街」という語が既存の「売春宿」「飾り窓」などよりも圧倒的に事実の本質を捉えているという事に関わりがあると踏んでいる。「エロ街」に関しては今後も考察を続けて行きたいと思っている。