ヤシガニがダメ

横浜までアングル観に行ってきた。入場まで3時間待ちだとか、恐ろしい噂を聞いていたので大分やる気なく、桜木町着いたのは16時過ぎだったかね。ソレが良かったらしい。普通の人はそんな時間に美術館に入ろうとはしないらしい。全然待たされなかったし、見にくくもなかった。面白いモンまで観られたし。あの「トルコ風呂」の前で二十歳くらいの女の子が二人、裸の女達を指さしながら「あの子かわいいよねぇ、アクセもいいし」とか評定してた。他にもイタリアの婚礼を描いた絵の前で二十代半ばほどの男子2名が「誰と誰が結婚すんだ?」「こいつとあいつか?」などと指さしていた。面白いね。ヘンに畏まってなくていいね。
婚礼と言えば私に見合いの話が舞い込んできた。十代の終わり頃から「人生経験のために一度は見合いをしてみたい」公言してはばからなかった私ではあるが、実際に持ちかけられるとかなり引いた。だって相手から課された条件というのが「そこそこの大学出てて、痩せてて顔小さくて、主婦願望の無い人」。確かに私はこの条件に適合していなくもないが、この条件からイメージされる人間の中に私は存在しない。何の役にも立たない理学修士を取得し、健康診断では「B(やや異常)」と判定される痩せ具合で、近所のオバサンに「小さすぎてバランス悪い」と言われたほどの小顔だよ。主婦願望どころか主夫願望ある男の子を嫁にもらいたいよ。細かいことを挙げるときりがないが、とにかくなんか違う。こんな条件で私が出向いたら詐欺だ。というか一生の一大事をその程度の条件付けで決めて良いのか。もっと相手の人柄を見ようとは思わないのか。あ、だからちゃんと「見合い」するのか。じゃいいんじゃん。問題ないじゃん。好きにやってください、私は見合いは遠慮します。
遠慮と言えば見合い以上に遠慮したいのがヤシガニヤシガニ、ダメだ。多分食べられない。よく人と食事に行くときに私は「虫以外ならなんでも食べられる」と言っているのだけれど、ヤシガニも食べられないだろう。気持ち悪い、あれ。なんなの?グアム、サイパンに行くとヤシガニ園あるんだよ。あの連中がうじゃうじゃ蠢いているかと思うと、もはや地獄絵図だね。ヤシガニの写真を持ち歩いて如何に連中が気持ち悪いか世間に伝道したいと思うくらいだ。でも持ち歩くのも嫌。だから皆さん自発的にヤシガニの画像を見て気味悪がってください。