件の彼のこと

幕の内

ひとしきり例の「ハナかみ自己アピール」氏の、人々に疎まれる理由と思しきものを書き連ねたら妙に冷静になってしまった。彼が先輩面するからって何なのだ。マニュアル求めたからといって何だっていうのだ。そういう性質が彼にあったからといって、何故それが疎ましく思われる理由になるというのだ。彼の性質と疎まれることとの間には何ら相関が無い。挙動がおかしいからといってそれが嫌われてしかるべき理由にはなりえない。私に限って言えば、結局私自身の中に理由はあるのだ。
私は、恐らく究極のマイペースだ。自分のペースを乱されると極度に動揺するし、癇に障ることも多い。相手がこちらの都合に配慮しているそぶりが見られたら問題ないのだが、件の彼の場合は誰に対してもだが、相手に何ら配慮せず自分が注目を浴びたいという願望を全面に押し出しているのが、私にとってはダメなんだろう。仮に彼が私に声をかけてきたりしたとしても、私がその瞬間にその彼と話をしたいと思っているかどうかは彼にとっては不確かなわけで、そこを確認しようともせずにコミュニケーションをとろうとする点が、私にとって彼を受け入れがたくする原因になっているのだろう。偉そうなことを書いているが、私自身コミュニケーション能力は然程高いとは思えないので、単に彼を忌み嫌ってる場合ではなく、ちゃんと考えて何らかのものをそこから学び取りたいと思うが、こういう貪欲さを我ながら貧乏性だとも思う。ええ、どうせ私は貧乏性ですよ。いいんだもん、別に。