老体に鞭打って

両国まで行ってきた。今日は常にもまして吐き気が酷く食欲もなく、お茶を一杯しか飲んでいない状態での外出である。なんでわざわざこのクソ暑い中、外出したのかと言うと、先だって救急車で病院に担ぎ込まれた際の治療費が未清算であったからだ。その搬入された病院が両国にあったというワケ。台風一過でかなり気温は高かったはずだが、この程度じゃどうってことありません。ワタクシ、冷房ナシで気温38度のなか1ヶ月以上を過ごした人間ですからね。脳が煮える感覚を覚えるにはまだまだ涼しいと言えよう。
そんな暑さガマン自慢はどうだってよいのだが、両国はちゃんこ鍋屋がたくさんあった。勿論食べる気力など無い。だからこの話題も暑さガマン以上にどうでも良い話であった。帰りがけに池袋のリブロに寄ったのだが、何故か久々に安部公房が読みたくなった。何でだ?と自らをいぶかしみながらも「密会」を購入。安部公房といえば、学部生のときにはやったなぁ、「箱男」とか「カンガルー・ノート」とか「人間そっくり」とか。思い起こす度にしみじみと思うよ、おかしな物理学科だったなぁと。18とか19の頃に好んでよく読んだものだ。あれから早10年。・・・10年か。ちょっと自殺したくなったな。…なんで安部公房なのか分かった!私、いま夏休み気分なんだ!だから新潮文庫を読むんだ!いいなぁ、夏休み。この場合社会人にとってのそれではなく、学生にとっての夏休みだ。
無駄遣いしたくなって柳宗理のアイスクリームスプーンを買って帰宅。電車に乗る前に改札脇にあるハーゲンダッツでチョコチョコチップの写真をとって、会社の同僚に送りつけようかと思ったがやめた。このショップじゃないと購入不可のアイスクリームをこよなく愛す同僚がいるのだが、そんな写メール、イヤガラセ以外の何者でもない。やってみたかったけどね、大人なのでやめました。