自室探検

驚異的な一日。昨日の昼、13時間睡眠の後に目覚めたのが午後2時で、それから殆ど寝てない。かれこれ35時間は起き続けてるな。つい先月までとは打って変わったこの余裕っぷりはこの1週間、日々の平均睡眠時間が12時間超だからだろう。昨日の夜から今朝方まで何やってたかって言うとネット。元来陰気な性格なので徹夜・無目的でのネットは大変私に似つかわしい。そんなんだからオタクに憧れたりするんかな。あぁ、私もオタクになれたら、彼らほどの集中力と執着心に恵まれていたならきっともう私はこの年までに何らかの全く役には立たないけれどスゴイ事を成し遂げていたに違いない。決して私には到達できない世界への憧れと悲哀とのために、時に秋葉原をウロウロしてしまうのだろう。
そんな話はどうでも良いのだが、実家の自室でいろんなもんを見つけた。一時期私は絵を観に行くと決まって気に入った絵のポスターを買って帰り、自室に貼っては一人小躍りしていたものだが、当然のごとくポスターを貼れるスペースには限りがある。貼り切れなかったそれらを私はどこにやったかというと、ガラス戸つきの本棚の中、本の背表紙の日焼け防止用に数枚のポスターを重ねて入れていた。その重なりの一番上は当然展示されることになる。一番手前のアングルは勿論認識していたが、これをのけるとアラいやだ。「愛と時のアレゴリー」が出てきたじゃないの。ナショナルギャラリーでこれに対面したときの衝撃は未だに忘れえぬ記憶となって私の脳裏にしっかりと焼き付けられておりますよ。ほんと大好き。もう宝探し気分だ。じゃあこれをめくったら何が出てくるんだ?…赤子だ。続いても同じくブロンツィーノだがあの赤子だった。二十歳の時にフィレンツェでこれを観てショックだった。なんでブロンツィーノってばこんな気色悪い赤子の絵なんか描いてるの?と。しかもこれ同じ絵を何枚か描いていたらしくマドリッドでも対面したのであった。おかげさまで宝探し気分が盛り下がった。やる気を喪失して自室探検は終了したが、頑張ればもっとヘンなもんが出てくる気がしている。